岩手と東京の遠距離在宅介護は今日から12年目に突入しました!

2012年11月15日は、祖母が子宮頸がんで救急搬送され、同時に母の認知症の症状が見つかった日です。2023年11月15日で丸11年となって、12年目に突入しました!

母の長谷川式認知症スケールの点数の推移

久しぶりに、こちらのグラフをご覧ください、認知症の母の長谷川式認知症スケールの点数の推移です。2013年から、1年に1回のペースで受けてもらっています。最初の2年くらいは、1年に複数回受けてもらったので合計で13回になっています。

10点以下は重度と言われているので、それで母を重度と表現しています。次回のもの忘れ外来の受診でまたテストを受けてもらいますが、どうなるでしょう?

遠距離介護を11年続けて言われること

以前よりも遠距離で、しかも在宅介護していることに驚かれる回数が増えました。重度の認知症でひとり暮らしというところでまず驚かれるのですが、11年という時間の長さでも驚かれます。

お母さまの条件が揃っていたから、フリーランスという働き方だからできるというご意見も頂きます。そういった部分もありますが、もしわたしと同じ介護環境になったら、おそらく施設に預ける選択をされる方のほうが多いと思います。

在宅がよくて、施設が悪いと思っているわけではなく、母もわたしもまだ在宅で粘れると思っているから、工夫に工夫を重ねてこの形を続けてきました。最近は施設見学も始めているくらいなので、覚悟はいつもしています。

あとフリーランスで働くことについてですが、40歳を過ぎてから介護離職をして、キャリアチェンジして、安定した収入が得られない道を普通は選ばないですよね。始めから条件が揃っていたわけではなく、遠距離介護を続けられる環境を自ら作って、自ら条件を揃えていったという言い方が正しいと思っています。

12年目に入った今の気持ちですが、先が見えない不安も感じていませんし、なるようになるとしか思っていません。いいかげん勘弁してと思っていませんし、全く疲弊感もないです。この調子で、1日でも長く遠距離在宅介護を続けられたらいいなと思っています。

仮に祖母と同じ90歳まで母が生きたとするとあと10年ありますから、これぐらいの気持ちでいないとグッタリしますよね。さらなる長期戦に備えて、これからも介護は頑張るつもりはないですし、人に頼りまくりますし、しれっとしれっとやっていきます。

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今日もしれっと、しれっと。




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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか