失禁処理が大変なので、寝室のクッションフロアの範囲を広げました

転倒骨折の話が続いているので、少しだけ話題を変えます。約1年前に行った、禁断のDIYの記事がこちら。

寝室の畳の上に防虫・防カビシートをタッカーでバチンバチンと止めて、両面テープを貼ってクッションフロアを敷きました。

すでに尿のシミだらけだった畳なのでいいのですが、あれから1年経たないうちに、寝室のクッションフロアの範囲を広げました。その理由とは?

失禁処理がラクになった!

寝室にクッションフロアを敷いてからというもの、失禁処理が本当にラクになったし、何より処理時間が大幅に短縮されました。畳への失禁はいろいろとやっかいで、尿の場合の対処法はこちら。

さらに便の失禁は畳の目に便が入って、かなり大変です。

とはいえ、不思議な事件がたびたび起こっていました。これは推測でしかないのですが、母の頭の中ではクッションフロアを汚すくらいなら、畳を汚したほうが被害が小さいと思うのでしょうか? クッションフロアをわざわざ避けて、畳を汚す失禁が何度かありました。

特にヘルパーさんがいらっしゃったときに事件が増えてきて、限られた滞在時間にこの失禁処理が加わると、他のことができなくなってしまいます。そのためにもクッションフロアの面積を拡大することにしたのです。

クッションフロアのエリアを拡大した

クッションフロアを貼る手順は1年前と同じですが、今回はタンスが2つありました。1つのタンスは大きすぎて動かせないと思ったので、小さいタンスだけ動かしてクッションフロアを貼りました。

1年前に貼ったクッションフロアのエリア
手前にもクッションフロアを貼りました。

今のところ新エリアでの失禁はなく、その理由は足の骨折で今までの動きと違うからでもありますが、仮に回復したあとでわずかな畳を狙って失禁するようなら、わたしの仮説は当たっていることになります。

とはいえ、リハパンは履いてもらっているし、ポータブルトイレも布団のすぐ近くに設置してあります。それに加えてクッションフロアの対応もしているのに、畳が汚れるという、あらゆる対策を突破されています。

1番の問題は母が認知症で、リハパンを履いている意識がなく、布の下着を履いていると思い込んでいることです。リハパンを汚さないために脱いで失禁ことがあって、吸収するものがないと、びっくりするような被害になることがそこそこあります。

今日もしれっと、しれっと。


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【わたしの書いた最新刊】
東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか