認知症の母の食事問題に対応するため、この記事にあるパンを食べてもらっている話を書きました。
しかし母のある行動から、また見直しが必要になったのです。夏の食中毒に警戒
ある日の母の昼食と夕食の行動を、東京から見守りカメラで見ていました。
母は、お昼におにぎり2個を食べようとしました。しかしひとりの食事はいつも落ち着かず、手におにぎりを持ってカーテンを何度も開け閉めしたり、皿の上のおにぎりの位置を並べ替えたりして、なかなか口にしません。
そのまま食べずにおにぎりの乗った皿を台所へ持って行き、おにぎりを水洗いして冷蔵庫に入れました。10分後、冷蔵庫から水で濡れたおにぎりの皿を持って、元々居た居間へと運びました。これを3往復ほど繰り返したあと、夕方になって訪問リハビリの時間に。
訪問リハビリは作業療法士さんと母が一緒にそばを作ることになっていて、サポートのもと温かいかけそばが完成しました。作業療法士さんが帰られたあと、母は居間のコタツの上にあったそばを一口だけ食べ、残りをなぜか台所へ持っていきました。
残った温かいそばの汁を捨て、なぜか麺を水洗いしてお昼の水洗いしたおにぎりが乗った皿にそばを盛り付け、それを持って夜も居間に置いたり、冷蔵庫に保管したりを3往復したのです。
まるで子供が砂場で泥団子を作るかのようにそばやおにぎりを扱い、盛り付けをすることで自分は料理をしていると思っているのでしょう。そして母以外家に誰もいないのに、誰かに食事を提供しようとしていました。
暑い季節におにぎりやそばをこんな風に扱ったらすぐに腐ってしまいそうですし、母が口にしたら食中毒になるかもしれません。結局この日は口にしたのはおにぎり一口、そば一口のみでした。
以前からこういう行動はあったのですが、夏ですし認知症の進行でさらにひどくなる可能性もあります。そこで食事を見直すことにしました。
認知症の進行で食べ方が分からない
母はおにぎりやパンなどを雑に扱っても、パックジュースは割と飲みます。そこで栄養補助飲料を使って、栄養やカロリーを補うことに決めました。
たまたま行ったお店で栄養補助食品が目に留まり、いつもならスルーするところですが、問題意識が強かったのかすぐ手に取ってパッケージを確認しました。
まず明治の『メイバランス』を第一候補に。しかしパッケージの廃棄が面倒な気がしたので、Youtubeなどを見て、シンプルなパックに入った森永乳業クリニコの『エンジョイクリミール』を買ってみました。
125mlで200kcal、たんぱく質やカルシウムなど量は少なくても、母の食事をサポートしてくれそうです。写真を撮り忘れたので、あとで追加します。自分でも1本飲んでみましたが、思っていた以上においしいです。
パンやおにぎりを雑に扱って全く食べなかったとしても、かろうじて栄養補助飲料は飲むはずなので、9月末くらいまではしばらくこれで様子を見ようと思います。
ちなみに母の食欲は、めちゃくちゃあります。81歳でそんなに食べるの? と言われるほどです。ただ近くに誰かがいて、食べる模範がないと食べられなくなっている気がします。わたしのほうをチラチラ何度も見るのは、認知症で食べ方が分からないからでしょう。
デイサービスで食べる昼食と、わたしが細かく帰省しているのでその時は食事はちゃんと取れています。それ以外はこのエンジョイクリミールで様子を見て、栄養不足にならないよう気を付けていこうと考えています。
今日もしれっと、しれっと。

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