在宅介護中のトイレづまりで水道業者に泣きついた話

トイレづまり オムツ 尿取りパッド ラバーカップ

19時。寝る前に母のリハパンを交換しておけば、夜間にシーツや布団を汚す確率が減るので、リハパンの状態を確認しました。

すると珍しくリハパンがキレイで、いつもより自分でトイレに行く回数が多かったからと思ったのですが、あるはずの尿取りパッドがありません。

自分の尿意がやってきたので、トイレに行って水を流したら水位がぐんぐん上昇し、溢れそうになりました。やっぱりここか、ここに流したに違いない!

7年ぶりにラバーカップを使う

こんなときのために、2018年にラバーカップ(すっぽん)を購入しました。昔ながらのスッポンは合わないので、洋式トイレにあったものです。当時のブログ記事と写真はこちら。

スッポン ラバーカップ トイレづまり
形が特殊なラバーカップ

冷房の効いてない室温30℃のトイレで、ラバーカップをバコバコやって尿取りパッドのつまりを取ろうと30分格闘しましたが、ダメでした。風呂あがりだったのに暑さで汗だくになるし、トイレの汚い水を浴びるしで、本当に最悪。シャワーを浴びるしかありませんでした。

最終手段で塩(吸水ポリマーが小さくなるが、消えるわけではない)も試したのですが、結局この日はギブアップ。母が早朝にトイレを使う可能性があり、詰まらせるとまた大洪水になるので、貼り紙を一応しておきました。

母は漢字が読めません
前回のトイレ大洪水のときはこうなった

ぼったくられない水道業者の選定を始める

候補となる水道業者の選定を始めたのですが、夜中に来てもらうと高額請求される可能性もあるので、トイレの配水管交換でお世話になった業者の価格が適正と考え、そこにしました。業者のホームページを見たら、朝8時30分スタート。

始業時間と同時に電話すると、調整して折り返すとのこと。その間に母がトイレに行きたいというので、寝室のポータブルトイレへ誘導しました。こういうときにかぎって大のほうで、お尻を拭いていると折り返しの電話が。

すぐ来てくれるということでホッとしたからなのか、自分も便意が。トイレは使えないので、人生初のポータブルトイレを使って、処理袋を自分で処理しました。トイレが使えないって、本当に大変です!

水道業者の作業内容と料金は?

電話から45分後に、業者が到着。実家の40年以上前のトイレを見て、便器を留めるナットが錆びていて、これは最悪便器を外すことになるかもしれないと。そうなると高額になると言われたのですが、直す以外に手はありません。

ただ緊急で呼んだからなのか、次の予定があるから夕方になるかもしれないと。その間、わたしはずっとポータブルトイレを使うしかないのかと思ったのですが、業者が別の業者を紹介してくれて、そちらはすぐ来てくれるとのこと。料金はうちの紹介だから、大丈夫と。

20分ほどして、別の業者が到着しました。男性2人で、1人は巨大な掃除機と巨大なラバーカップを持っていました。もう1人はトイレの汚水が流れる、外にあるマンホールの下を眺めていました。

業者はまず巨大掃除機で尿取りパッドを吸い込もうとしましたが、反応がありません。すぐに諦めたあと、次は巨大ラバーカップで作業を始めました。作業内容はわたしと全く同じだったので、最初は嘘でしょと思いました。

3分くらい格闘したところで業者が「押し込んだ!」といい、何のことやらと思ったらマンホールを眺めていたもう1人の男性が「取れた!」と。

どういうことか業者に聞くと、ラバーカップの圧力で外に尿取りパッドを押し出し、もう1人が拾ったとのこと。わたしの方法が間違えていたか聞いてみると、業者のラバーカップは隙間が全くなく密閉しているから押し込めたとのこと。

隙間があると意味ないみたいで、確かに自分がやっていたときは密閉されていませんでした。男性が取ってくれた尿取りパッド、ブログにアップするのもどうかと思いましたが、詰まっていた尿取りパッドの証拠写真はこちらです。

水をたっぷり吸った尿取りパッド

作業時間は10分程度、金額は11,880円でした。

7月は仕事に介護に本当に忙しい月で、なんでこういう時にかぎって余計な仕事を増やすんだ!と思ったわけですが、母に言っても意味はないし、また同じことをやるかもしれないし。

ちなみにひとりで居るときの母は尿取りパッドは使わないので、わたしが帰省しているときだけ要注意です。狭いトイレにゴミ箱を設置するか、母がトイレに行く都度確認するか、いい方法を考えます。

母が珍しく何回もトイレに行った理由は、尿取りパッドが引っかかっているのが気になって、流しに行ったのかもしれません。わたしはその日に限って尿意がなく、トイレづまりに気づくのに6時間以上かかったのもいけなかったと思います。

水道業者でトイレづまりのサブスクとかあったら、たぶん契約します。全国でやっているところあるのかな?

今日もしれっと、しれっと。


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工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【著書】
老いた親の様子に「アレ?」と思ったら(PHP研究所)、親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか

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