最近読んだ本『伝説の相談員が教える幸せになれる老人ホーム探し』

伝説の相談員が教える幸せになれる老人ホーム探し

2025年7月25日、ホーム社(集英社グループ)から発売された『伝説の相談員が教える幸せになれる老人ホーム探し ~マンガでわかる高齢者施設~』を購入して読みました。

2025年から認知症の母の介護施設を見学し始めたところだったので、自分が見る施設のポイントとどう違うのか、答え合わせをするためと、あるきっかけで読み始めました。

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購入のきっかけ

この本は漫画家のマサまさるさんが絵を描かれて、LIFULL介護編集長である小菅秀樹さんが監修されています。小菅さんは2022年2月にオンラインで介護講演会を行った際に、最後に対談した方。

仕事でご一緒した方の「新刊」はできるだけ購入して読むと決めていまして、X上で上梓の情報を見つけて、すぐ書店に予約しました。

本の構成

老人ホーム入居にまつわる、あるあるな11のケースがマンガで紹介され、直後に文章による解説がついています。そしてコラムという流れで、1時間あれば読み終わるとても分かりやすい構成になっていました。

本の感想

わたしが印象に残ったケースは、1番目と5番目。

1番目の人は、老人ホーム紹介センターに「このランキングのトップ10に入っているところを紹介できないのか!」って言って、偉そうに入ってきます。それを主人公であるノスゲさんは、どう対応したのか?

5番目の人は「母親の退院まであまり時間がないんだ!予算内で●●駅が最寄りにあって空室があればもうそこでいい」と。あれ、自分もそうだったかも? と思われた方もいるのでは。

わたしがお会いした介護者の皆さんは、在宅介護から施設を考える方がほとんどなので、こういった乱暴な決め方をする人は少ないです。ただ5番目のほうは、焦った在宅介護者が陥りがちなパターンですよね。

親の介護のことを考えている人が、何となく施設を検討している → この本を読む → 思っているほど老人ホーム探しは簡単でないと知る こんな流れになるのかもしれません。

わたしの考えは、まず在宅介護を経験してから施設探しを始めたほうが、介護の知識がある分いい施設に巡り合う確率は上がると思っています。何も知らないまま「ハイハイ、プロにお任せします」では、偶然以外ではいい施設には巡り合えないと。

個人的にはコラムで紹介されているデータを、自分の本で引用してみたいと思うものが多かったです。LIFULL介護で行ったアンケート調査が掲載されていて、例えば老人ホーム入居のきっかけであったり、老人ホームの費用は誰が払うのかだったりです。

あと幸せになれる老人ホーム「紹介センター」探しも、興味あります。

お盆期間中で親が近くにて、介護施設のことも頭がよぎる時期です。1回読んでおくと、ハッとなると思いますよ。

今日もしれっと、しれっと。


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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(82歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【著書】
老いた親の様子に「アレ?」と思ったら(PHP研究所)、親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか

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