82歳の認知症の母が安心してお餅を食べられるよう介護者としてやったこと

10年前の2016年1月に書いたブログ記事がこちら。

認知症とお餅
当時のわたしは、母に「お餅はよく噛んで食べてよ、少しずつ飲むんだよ」と何度も連呼していました。

あれから10年が経った今、母の認知症は重度まで進行。最近はスーパーでだんごを買うのを止めて、おまんじゅうにしています。万が一ってことがあるかもしれないし、見守るわたしの緊張感がハンパないからです。

しかし今年は大丈夫。半年ほど保管していたあるものに頼りました。

きっかけは小学館で行った『介護のなかまカフェ』

2025年7月、東京の小学館本社で行われた介護ポストセブンさんのイベント『介護のなかまカフェ』で、アサヒグループ食品さんの『スプーンで食べるおもち』をいただきました。

わたしは講師として参加したので、試食できずに持ち帰り。しばらく放置していたのですが、1月になった今食べるタイミングがきたので、母と一緒に試してみました。このお餅を食べる前に、訪問看護師さんがこんなことを言ってました。

女性
訪問看護師さん

施設にいらっしゃる方が、「お正月はお餅を食べたいんだけど、施設では出してくれないのよ」って嘆いてました。スプーンで食べるおもちの感想、あとで教えてくださいね。

スプーンで食べるおもちを実食

まずは現物の写真から。試供品かと思いきや、このままの形で販売されていました。お値段は、173円(税込)くらいです。味は2種類、普通の白いおもちとよもぎ味です。

介護のなかまカフェでいただきました

袋を開封して、スプーンでおもちを取り出すとこんな感じでした。1人前50gを全部お皿に移した写真が、こちら。

右がよもぎ味、左が普通のお餅

このままでは味が足りないので、近所のスーパーでみつけた丸美屋のみたらしもちのたれをかけてみました。

完成した写真がこちら。

みたらしのたれをかけて、2つの味をシェア

食べた感想

もちはのどに引っかかる心配がなく、噛みやすくて母の見守りも必要ないほどでした。一般的なおもちを想像するとちょっと違うものではありますが、母は満足していましたし、これなら毎年正月に食べてもいいかなと思いました。

意外とみたらしもちのたれがおいしくて、味付けが大切かもしれません。きなこはむせるかもしれないと思って避け、あんこは最後まで悩みました。母はなんでも食べられるので、味付けの選択肢は多いのですが、介護の状態によって考えたほうがいいかもです。

看護師さんには、嚥下機能が低下した人でも大丈夫だと思いますし、のどに張りつく心配もないと思いますよと伝えるつもりです。お正月におもちを楽しみたい介護中の方、これいいと思います。

今日もしれっと、しれっと。

にほんブログ村 介護ブログへ


【2025.11.17発売の最新刊】
「工藤さんが教える 遠距離介護73のヒント」(翔泳社)
遠距離介護歴13年以上で、2013年から遠距離介護ブログを運営してきたわたしが、これまでの情報を基に、遠距離介護の定番となる本を目指して書きました!遠距離介護が始まるかもしれないと不安に感じている人や現在遠距離介護中の方に向けた実用書です。

 

2件のコメント

くどひろさま
はじめまして。初めてコメントさせていただきます。
私は、要介護4の母を在宅介護しながらフルタイムで働いています。

在宅介護を始めて、まもなく丸2年になります。
働きながら在宅介護が本当にできるのだろうかと不安でいっぱいだった頃、くどひろさんのブログに出会いました。「しれっと介護」という言葉に出会い、私ももしかしたら続けていけるかもしれないと、勇気をいただきました。発信してくださり、本当にありがとうございます。

スプーンで食べられるお餅、今回の記事で初めて知りました。
お正月のお雑煮のお餅は、これまで小さく小さく刻み、ドキドキしながら見守っていました。来年はぜひこちらのお餅を使ってみようと思います。おやつにも良さそうですね。貴重な情報をありがとうございます。

これからも、くどひろさんや介護をされているみなさんと一緒に、しれっと、しれっと歩んでいけたらと思います。
いつもありがとうございます。

まゆみさま

コメントありがとうございます!
同じ要介護4、フルタイムでの在宅介護なのですね。

ブログを読んでいただき、ありがとうございます!介護を頑張りすぎないよう、手を抜きながらしれっとの精神くらいでいいと思います。
お餅ではないのですが、お餅感はしっかりあるので、これなら心配ないですよ。みたらし、おススメです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(82歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて14年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【著書】
工藤さんが教える 遠距離介護73のヒント(翔泳社)、老いた親の様子に「アレ?」と思ったら(PHP研究所)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか

【音声配信Voicyパーソナリティ】
ちょっと気になる?介護のラジオ