【介護・子育て共通の大惨事】 おむつ・尿パッドを洗濯するとこうなる!その対処法

高吸水性ポリマー

尿失禁に関して、何度かブログで書いてきました。ブログ読者のみなさまから、リハパンの利用、尿パッドをトイレに流さないかチェック、布ナプキンの利用など様々なご意見を頂きまして、本当に感謝しております。

いろいろ検討した結果、一番最初にやった母のプライドを満たしながら尿パッドを利用するのが効果的だったので、今年3月から試験的に運用し、やっと定着させることができました。

尿パッド習慣化までの道のり

この5か月間、寝る前に枕元に尿パッドを置き続けました。

本当は「トイレットペーパー(母は尿パッド代わりに使ってた)は溶けるから、尿パッド使って!」と言いたいところですが、変にプライドを傷つけるのもイヤなので、何も言わずにただ尿パッドを置き続けました。

再び登場。トイレットペーパーを洗濯したもの

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すると3か月経ってから、尿パッドの在庫が減りはじめました。よしっ!と思った矢先に、次のイベントがやってきました。

尿パッド

尿パッドを洗濯機で洗ってしまった

かなり多くの人が尿パッドやおむつを洗濯機で洗っているようで、たくさんの経験談を見つけました。介護に限らず、子育て時にもおむつを利用するので、うっかり洗濯機で洗う例が続々と。

洗濯機がおかしくなった!と母に呼ばれ、台所のテーブルを見ると、透明のつぶが散乱しております。
高吸水性ポリマー

これ、尿パッドに入っている高吸収性ポリマーです。お部屋の消臭剤「無香空間」の透明のつぶによく似ています。これが洗濯機の中で拡散、衣服に付着し、洗濯機のくずとりネットの中にも大量にありました。

このポリマー「まさに宝石箱や~」って言いたくなります。しかし尿を吸っていることを思い出し、ゾッとします。花王のおむつ「メリーズ」のサイトに、こんなのがありました。

誤って紙おむつを洗濯した場合、 ゼリー状のものや紙のようなものが衣類や洗濯槽内部に付着してしまいます。ゼリー状のものは、吸収体の中に使用している高分子吸収体が尿や洗濯水などを吸収してふくらんだものです。
引用元:http://www.kao.com/jp/qa/mrs_omutsuall_07.html

うっかり洗濯してしまったときの対処法も掲載されてます。衣服についたポリマーを手で払って、余裕があればまた洗濯・・・それだけです。

一番びっくりしたのは洗濯機で拡散したことより、この高吸収性ポリマーはマジックでも使われるそうです。コップの水がハイ!消えたっていう、あれでしょうね。それだけ吸水するってことですよ、すごい!

高吸収性ポリマーは、触っても身体には害はなく、払えばポロポロ落ちます。このポリマー塩を入れると小さくなるのですが、完全には取れません。次の関連記事も合わせてご覧ください。

スッポン ラバーカップ トイレづまり

このポリマーを2歳9か月の娘さんが誤飲したケースがあって、害はないとのこと。認知症が進行すると、「異食(食べられないものを口に入れる)」があるので、念のため情報を載せておきます。

今日もしれっと、しれっと。


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東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

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工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか