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「あと2分頑張って!」 認知症とバレたくないときの対応

認知症お願い

こんな瞬間ってありませんか?

「認知症だってこと、バレたくない!」

これは介護者として、”ある瞬間だけ”? 思うことです。ある瞬間と書いたのは、基本わたしは母の認知症をオープンにしているからです。オープンにしているにも関わらず、バレたくない!とは?

初対面の人と話すとき

初対面の人と “長時間” 話すと、どうしても認知症だということが分かります。ただ緊張感を持って話す分、慣れ親しんだ人よりも症状は現れません。医者の前ではシャンとするのと、一緒です。

親しくない、二度と会うこともない相手に対して、わざわざ認知症と知らせる必要もありません。本人を目の前にして、「母は認知症なので、同じこと何回も言っちゃうんですよね~」 と相手に言うわけにもいきません。だから、

「あと2分頑張って!」

そう思いながら、母のトークを隣でうんうんと聞きます。同じことを言い出したら、母の腕をつかみ 「そうそう、そうだよね~」 と言って、わたしが別な話題に切り替えます。そうするとタッチした感覚に集中するのか、いったんはピタッとやみます。

その人と今後もつきあいがあるようだったら、できるだけ早いタイミングでカミングアウトしちゃいます。先日銀行でキャッシュカードを再発行したときが、まさにこの場面でした。あと中途半端なご近所さんや知り合いにスーパーでばったり会った時も、こんな感じになります。

マシンガントーク

先日のお盆、親族と亡くなった祖母の仏壇の前で1時間話をしました。1人マシンガントークのおばちゃんがいて、会話の支配者でした。話題も次々と変化していくので、母はついていけてないのですが、その都度なんとなく合わせていると会話が成立しているように見えるんですね。

これがしゃべらない親族ならば、逆に母のマシンガントークがさく裂して、同じことを何回も言うことになります。

母が不満そうだったのは、マシンガントークのおばさんによって会話が封印されたので、本人的にはストレスだったようです。嫌いでもないのにあの人嫌い!とかいう理由が、この瞬間分かった気がしました。

「今日、認知症っぽさが全くなかったよね」

わたしと妹が揃って感じたことでした。微妙な距離感の集まりとかあったら、このおばちゃんを紛れ込ませておくと、母はふつうに見えるので、もし集まりがあったら秘密兵器として・・・

今日もしれっと、しれっと。


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近距離、遠距離に関わらず、親と離れて暮らして介護している方やこれから介護が始まる方に向けた新ジャンルの本です。図表とカラーで分かりやすく仕上げ、多くのメディアに取り上げられました。

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ABOUT US

工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。岩手にいる認知症&難病(CMT病)の母(78歳・要介護2)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて9年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。Voicyパーソナリティ『ちょっと気になる?介護のラジオ』。認知症ライフパートナー2級、認知症介助士。
【著書】親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)ムリなくできる親の介護(日本実業出版社)医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか