要介護認定の日は 「家族の立ち会い」 は必須です!

介護認定日

10月頭に、要介護認定を受けました。過去2回はどんな感じかというと、

1回目:東京で立ち会いができず、市の調査員と電話でやりとり
2回目:うちのケアマネが、調査員代行として登場(びっくり)
3回目:今回

要介護認定1回目は、2012年末のこと。元々、シャルコーマリートゥース病の母は要支援1でしたが、認知症も加わって要介護1へとランクアップしました。2回目はまさかのケアマネ登場で拍子抜け、今回が初の市の調査員との要介護認定でした。

絶好調な母

要介護認定あるあるだと思いますが、この日の母は絶好調。

調査員
まずは年齢から教えて頂けますか?
72歳

この2年間1度も認知症テストでも当てたことない年齢を、ズバッと!当てたんです・・・調子に乗った母はその後も、

調査員
お薬を飲み忘れたりとかは?
きちんとしてます、飲み忘れはありません
調査員
家の中を汚したりとか?
毎日、きちんと掃除してます

ウソはいけないので、調査員さんの前で1つ1つ訂正していきます。医者の前ではシャンとしがちとよく言いますが、調査員の前でもシャンとしがち これもあるあるとして加えます。

最初は絶好調でも、やはり30分も話していると同じことを何度も何度も繰り返す母。要介護認定の時だけは、みなさんもかもしれませんが、こう思うんですよね。

くどひろ
そうそう、その調子。同じこと何度も言ってよー

しかし、プレジデントでこんな記事も見つけました。

調査に立ち会う家族も介護認定を受けるのは恥ずかしいという意識があるのか、現状よりも良く申告することがあるらしいのです。世間体を気にする日本人気質なのでしょうか。
引用元:http://president.jp/articles/-/12370

介護初期の方は、こういうもんなんでしょうか?わたしは結果が想定より良くなったら、思うような介護サービスが受けられないな・・としか思った事ありません、初期の頃からです。
もうひとつ思った事、それは要介護認定の質問が軽度の認知症の人にとっては、直接的過ぎて失礼極まりないものだと。

・家で突然大声をあげたり、叫んだりすることは?
・意味もなくウロウロ歩いたりしませんか?
・ありもしない事を言い出したりすることありませんか?

母は要介護認定のことなど忘れていますが、こんな質問を直接ぶつけるのはどうなんでしょうね?制度であり仕事というのは理解してますが、聞いているわたしはあまりいい気分ではないし、母はもっとそうでしょうね。

結局、要介護1、現状維持でした。うちの場合は、要介護1の上限に達するような介護サービスの使い方をしていないのですが、今冬はデイを1日増やして、手すりレンタルを検討しています。

やはり要介護認定は、家族立ち会いが必須ですね。絶好調を訂正できる人は、家族しかいません。

今日もしれっと、しれっと。


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6件のコメント

アマゾンで予約していた本、今日、一気に読みました!
母をガンで10年前に亡くし同居していた弟も結婚で離れて完全独居が5年余り・・。
諸事情で実の親に育ててもらえなかった父はやはり「孤独」というものに人一倍敏感であったのでしょうか、去年から話が噛み合わなくなりとうとう、今夏は30度の暑さでストーブをつけるまでになり、慌ててデイでお世話になっていたケアマネさんにご紹介していただいた高齢者住宅に入居しています。
でも、再来年春には下の子も大学卒業で家は夫の両親(健康!)との同居なので思い切って
今の環境から離れ、父と実家での同居を計画しています。心強い味方の本に出合えてラッキーです!

いくちゃんさま

コメントありがとうございます!

心強い味方の本と言って頂いて、大変うれしいです。また一気にというのも、ありがたいです。

同居になるとまた環境が変わるので最初は大変かと思いますが、孤独からの解放でいい変化が起きるといいですね。

今後とも気軽にブログにお立ち寄りください!

初めまして。
半年前ぐらいに後見人で検索して当ブログに辿りつき読ませていただいてます。
現在は認定調査のみの業務のケアマネをしてる者です。
家で突然大声云々等の質問ですが、直球で本人に尋ねられる調査員がいらっしゃる事に驚きました・・・
確かに調査項目にはある事ですが、そこは工夫して尋ねる必要がありますね。
私が行う調査ではこのような項目に限り本人ではなく、別室で家族に聞き取りをする際に尋ねる事はあります。
通常の調査では本人との聞き取りで始めは本人が「出来ます!」と答えても
質問に対しての回答にだんだん矛盾が生じてくるので内心は”これは本当は出来てないのでは?”とおよその見当がつきます。
また介護に手間のかかる問題行動等も家族の捉え方によって調査の評価にも影響してきますので、家族同席の調査はスムーズに行う事が出来ますね。
今回はブログを通じて改めて自分の業務を省みる良い機会となりました。貴重なご意見有難うございました。

まこ。さま

コメントありがとうございます、そしてブログ読んで頂きありがとうございます。

後見制度は経験者も発信している人も少ないので、意外と検索でいらっしゃるかたが多いです。

>家で突然大声云々等の質問ですが、直球で本人に尋ねられる調査員がいらっしゃる事に驚きました・・・

そうなんですね、いろんな調査員がいらっしゃるんですね。介護家族は数少ない経験談をスタンダードと
思ってしまうので、教えて頂いてありがとうございます。

決して悪い人ではなかったし、多少の気遣いもあったかと思いますが、言葉自体は結構びっくりしました。
担当ケアマネさんも、ヘルパーさんも温かい言葉で接してくれている分、そのギャップが大きかったかも
しれません。仕事なので、しょうがないのかなぁとも思ってました。

今後とも、よろしくお願いします!

うちは一回目と二回目が調査員で、三回目はケアマネでした。
結果は要支援2→要介護1→要介護1。
ケアマネには調査票を事前に見せてもらってそこに予想される答えを書いてから調査してもらいました。そのおかげかだいぶわかってもらえたのですが結果は変わらず。
介護で働く友人が言っていた「歩けるなら介護1までしか落ちない」というのはほんとうのようで・・・。不満はないですけどね。

syumitektさま

調査票に予想される答えって、すばらしいですね!以前はわたしもどんなこと聞かれるかをネットで調べてましたが、自分がいれば大丈夫だろうということで、対策を打つこともせずとにかく事実を伝えることに終始しました。そうですか・・・うちは要介護2くらいにはなるかもなぁ・・・でも要介護1で問題ないです。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか