まずは、わたしが撮影したこちらの写真をどうぞ。
「くいしんぼう あさめしひるめし まあだかい」(ばんめしはカットしてください)
認知症の方が、朝めしを食べたのに、ごはんまだぁ?というシーンを想像して作った句。「さっきも食べたでしょ!」と怒るのではなく、「くいしんぼう」と発想を変えるところがポイントで、「また食べるって~、もうくいしんぼうなんだから!メッ!」という、介護者の優しさあふれる愛嬌のある句
文庫川柳とは書店に行って、文庫のタイトルで川柳を作ることを言います。これが派生して、家にある本で川柳を作っている方もいます。
「文庫川柳」がどのくらい流行っているのか?
上記の写真は、岩手・盛岡にあるさわや書店本店さんの店頭で撮影したもの。さわやさんが始めた「文庫川柳」は、またたく間にネットで拡散し、新聞や日テレのZIPにまで取り上げられました。そして全国の書店さんが、Twitter(#文庫川柳)で様々な作品をアップされています。例えば、
岩手のさわや書店本店さん(@sawayahonten )発の #文庫川柳 に当店も参加してみます。そこはかとなく哀愁ただよう一句! できた句は新刊・話題書コーナーで展開中です。 pic.twitter.com/3DiofBhUls
— 大垣書店★豊中緑丘店 (@toyonaka_ogaki) 2016年5月16日
という川柳がいっぱいありまして、気づいたら石田衣良先生まで登場する展開になってしまったわけです。
みんなの #文庫川柳
ほんと面白いね♪
『空耳アワー』を
思いだしてニヤリとしています。
本の世界を身近にする遊び。
ユーモアありありで誰でも
参加できるのだ。
出版界も難しいことばかり
いってないでこういう遊びを
応援したらいいのに。
『文庫川柳アワード』やらない?……イラ— 石田衣良 (@ishida_ira) 2016年5月26日
文庫川柳をやってみると
文庫川柳を実際やってみると、書店の店頭で何分も考えます・・1時間ぐらいジーっとタイトルを眺めている強者もいるそうです。わたしも30分くらい、悩み続けました。
たくさんの本の前で仁王立ちしながら、
作品が頭に浮かんだら、この投稿用紙に作品を書き、
作品を展示して、皆さんに見てもらう
竹内店長にお話を伺ったところ、「ちくま文庫」さんでの川柳はそろそろ終了し、第二弾をさわや書店本店2階で企画中だそうです。石田衣良先生も言ってますが、出版不況とかそっちばっかり取り上げないで、もっとこういう楽しいことも取り上げたらいいのにって、思います。
出版したことをきっかけに、のべ150か所以上の書店さんを回っているのですが、皆さんが思っている以上に「仕掛けている」書店さんも中にはあります。
このブログは介護ブログなので、ご自宅にある文庫や新書などで、面白い川柳が見つかったら教えてくださいね~
最後に、わたしの作品をご紹介して終わります!
「生きさせろ!これでもかーちゃんやってます」
わたしは認知症だけど、あんたのかーちゃんとして役割を果たしているんだから、きちんと生きさせなさいよ!という母の心の奥底を読み取った句
今日もしれっと、しれっと。
コメントを残す