自分はどのタイプのストレスに弱いのかを考えて認知症介護をする

ストレスを抱える女性

認知症の親を介護している方とお話をしていると、同じものを何個も買ってくる親に対して激怒し、ストレスで耐えられない!という人もいれば、それこそ「しれっと」して、笑っている方もいます。

短時間の会話だけでは分からない、これまでの親子関係であったり、その介護者の生き方やストレス耐性にもよるので、同じ症状であっても反応はいろいろです。

特にストレス耐性に関しては、ストレスのタイプ別に強い、弱いがあるはずで、わたしも認知症介護に関しては、割となんとかなる、大丈夫、誰かに頼ると思っているタイプですが、他のストレスにはめっぽう弱いです。

わたしがストレスを抱えやすいこと

わたしは仕事上の人間関係で、一番ストレスを抱えやすいタイプです。

仕事相手をなんとかするのではなく、自分のメンタルをコントロールすることで20年近くの会社員生活を乗り切ってきたのですが、それでもどうにもならないこと、人としてあり得ないと思った経験も多々ありました。

今も仕事はしていますが、単発でお会いする方が多いので、ストレスを抱えずに済みます。嫌いな人と、1日8時間も職場で一緒に仕事をしなくていいです。

次に仕事自体のストレスです。やりたくない仕事をやるストレスも抱えやすくて、特に管理職になってからは、そのストレスが大きくなりました。

今はやりたい仕事をやっているので、そういったストレスがありませんし、仕事の内容も全く同じものがありません。

ルーティーンが好きじゃないので、今のようなクリエイティブな仕事は面白いし、飽きません。本当に天職で、ストレスは目の疲れぐらいかな。

わたしの場合、退社したあとの夜も、朝起きてすぐも、そして休日も仕事のことが頭から離れなかったので、1日中、仕事のストレスにさらされておりました。

ストレスになる原因は、次の3つだそうです。厚労省のサイトから引用します。

私たちのこころや体に影響を及ぼすストレッサーには、「物理的ストレッサー」(暑さや寒さ、騒音や混雑など)、「化学的ストレッサー」(公害物質、薬物、酸素欠乏・過剰、一酸化炭素など)、「心理・社会的ストレッサー」(人間関係や仕事上の問題、家庭の問題など)があります。

引用元: https://kokoro.mhlw.go.jp/nowhow/nh001/

混雑のストレスにも弱いので、満員電車を回避できているのは本当に助かってます。

介護者の皆さんも、自分がどういったストレスに弱いのかを見極め、そこから遠くへ逃げるためにはどうしたらいいか、考えてみると介護自体も変わるかもしれません。

仕事上のストレスを抱える人が多いので、引用した厚労省のサイトをご紹介して終わります。

今日もしれっと、しれっと。


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東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(80歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて12年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか