リハパンを水洗いしてしまう認知症の母

結論から書くと、今回の話は解決策はないと思っていますし、それほど深刻な問題とも思っていません。でも……。

リハパンの洗濯は対策済み

前回の記事も、リハパンの話でした。母はリハパンをオムツの一種と、全く思っていないと書きました。布のパンツのように思っているから、リハパンへの移行も割とスムーズだったのかもしれません。

布のパンツと同じように思っているので、汚れたリハパンを洗濯機で洗濯してしまいます。こちらの対策はリハパンに移行したとき、しっかりやりました。具体的な対策を書いた記事はこちらになります。

リハパンを台所で洗ってしまう

対策したので、洗濯機でリハパンを洗うことはなくなりましたが、母は便がついたリハパンを台所で水洗いします。尿は汚れが目立たないのでやらないのですが、便のときだけやってしまいます。

リハパンを水洗いすると、リハパンが思いっきり水を吸います。パッドの部分が大きく膨らみ、水で重くなります。でも吸ってくれるので、水がポタポタとなるわけでもなく。

母はおかしいと思って、洗濯機に入れようとするのですが、ロックがかかっています。すぐ横に洗濯かごを設置してあるので、水を含んだ重いリハパンをわたしかヘルパーさんが見つけて、廃棄して終わりです。

いつもこのパターンで終わってくれればいいのですが、リハパンを廃棄する意識がない日があって、おそらく布のパンツと一緒で洗濯したら使えると思っているのでしょう。スーパーの袋に入れて、台所の鍋とか入っている場所に保管するのです。

びっくりしますが、これも基本は捨てるだけなので大した問題ではありません。この話の1番の問題はやはり、台所で便を洗い流しているところでしょうか? これも完全には防げないので、台所をキレイに保つしかないのかもしれません。

リハパンもそうですし、マスクも使い捨ての感覚がないので、何度も再利用しています。タンスの中から使用済マスクが大量に出てくるので、いつもそれを捨てています。

リハパンといい、マスクといい、もったいない意識が強い世代だから、とっておきたいのでしょうね。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(80歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて12年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか