介護帰省中に液晶テレビが故障!便利リモコンの購入とその顛末

3年前に、こんな投稿をしました。

介護 テレビ 故障

遠距離介護でテレビの故障は、大大大問題です。

実は数年前から、実家の2005年製のビクター(現JVCケンウッド)の液晶テレビの調子が悪く、テレビ背面に挿すB-CASカードを抜き差しすると復活するので、それでだましだまし使ってきました。

しかし先週の土曜日、とうとう電源が入らなくなりました。30分くらいコンセントを抜き、電源を入れると一時的に復活。しかし数時間経つと電源が切れ、主電源ランプがチカチカ。

数回繰り返してみたのですが、製造から15年経ってます。さらに今はコロナ禍。もし、わたしが不在のときにテレビが故障したら妹が来るまで気づかず、母の認知症は確実に進行します。そこで、テレビを替えることにしました。

テレビの故障が認知症の進行を早める理由

認知症の人に限らず、高齢者がテレビをずっと見ていると、「テレビばかりボーっと見て!」と怒る娘や息子は多いと思うのですが、母に限っていえば、そのボーっとする手段すら奪われると、ただただ寝て過ごすようになります。

案の定、テレビ故障中は何度も寝てました。その先に待っている生活不活発からの寝たきり、認知症の進行。テレビの故障は、母にとって致命傷なのです。

実は父が亡くなった3年前に、別宅マンションから2011年製パナソニックの32型液晶テレビ(ビエラ)だけ、実家に持ってきました。いつか故障したら、替えるためです。

早速アンテナをつないでみたのですが、全く映りません。当たり前ですが、チャンネルなど初期設定のやり直しが必要です。

ところが父のテレビには、リモコンがない!確か遺品整理のときに、あまりに汚かったので捨てた気が……。さて、どうする?

認知症の人に優しいテレビリモコンを調達

以前、こんな記事を投稿しました。

認知症 リモコン 誤操作
認知症の人にとって、ボタンが多すぎるテレビリモコンは使いづらく、誤操作の原因になります。今回もシンプルなリモコンをAmazonで探してみると、認知症の母にピッタリなリモコンを見つけました。それがELPAの国内主要メーカー対応のシンプルリモコンです。

ELPAのテレビリモコン

お値段757円で、ボタンが大きく、ムダなボタンがない。しかもボタンの無効化機能がついています。母はムダなボタンを押して誤操作するので、無効化機能はありがたい!

背面に書いてあったボタン無効化機能の文字に狂喜乱舞!

早速Amazonで購入。リモコンが到着する翌日まで一時的にテレビも復活してくれて、なんとか普通の生活を送りました。

リモコンが到着したのですが、今度はボタンが足りな過ぎて、テレビの初期設定ができません!認知症の母のことばかり考えていて、肝心なテレビの設定を忘れておりました。アホすぎる!!

ビエラ用リモコンを購入

ネットで調べてみると、やはりちゃんとしたリモコンがないと初期設定はできない模様。慌てて、近所のホームセンターに行ったら、ビエラ専用リモコンが売ってました。

ビエラ専用リモコン(同じくELPA製)

こちらは、2,000円ほどしました。2011年製のテレビでも対応しているようで、早速チャンネル設定を開始。

無事、チャンネル設定も終え、新しいテレビに生まれ変わりました。

新しいリモコンの使い方が分からない?

この新しい簡易リモコンを、わたしの遠隔操作と自動チャンネル切り替え操作機能のために、スマートリモコンに登録しました。登録方法は簡単でリモコンのボタンを、スマートリモコンに向けて押すだけです。

そしたら、スマホの画面にまさかのビエラのリモコンが現れました。ってことは、ホームセンターでリモコン買う必要なかった。この手順を踏んでいれば、初めからスマホだけでチャンネル設定もできたのです。

しばらく新しい簡易リモコンで運用していたのですが、母が

「このテレビ、どうやってつけたらいいの」

と言い出しました。

これほどシンプルなリモコンでも、「電源」の意味が分からないようです。コロナ禍で認知症が進行したと思う場面は多々あるのですが、まさか電源の意味も分からなくなるとは。この先、母は新しい家電を全く使いこなせない気がしてきました。

前に使っていた簡易リモコンはさすがに使えないだろうと思い、ネットでマニュアルを探してみると、ビエラにも使えるではありませんか!時間もかかって相当疲れましたが、3000円で済んだし、業者を呼べばもっとかかるからよしとしましょう。

テレビリモコン
以前使っていた簡易リモコン

新しい簡易リモコンか、古い簡易リモコンかの判断は、帰京日までじっくり検討します。

今回の収穫は、757円のリモコンにボタン無効化機能がついていたことです。誤操作で悩む介護者の皆さま、ぜひご検討ください!

今日もしれっと、しれっと。


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東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

2件のコメント

ほんとにテレビは大切なアイテムですよね
私の母も新聞のテレビ欄に
赤ボールペンで丸印をつけています
予約機能などは到底使えないので、、、
テレビで仕入れた健康ネタをメモに書き留め
それを私に伝えようと電話をかけてきます。
おかげでこちらの手帳もいっぱいになります
盛岡の様子
とても参考になります

パソコンでは更新がされていないようで
たまたまスマホで開いたら
たくさんの更新が見られました

すみさま

健康ネタを書きためるお母さま、とてもステキですね!
電話攻撃は大変ですが……。

パソコンとスマホ、ブログは同時更新ですので何かあったのかもですね。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて12年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか