IoT機器で在宅介護を快適にするためにメッシュWi-Fiを導入!

介護スマートホーム

わが家の介護で必要としている、IoT機器をまとめます。

  • 見守りカメラ3台(スマカメシリーズ) → 見守り用
  • スマートリモコン1台(Nature Remo)→ エアコン操作、テレビ誤操作対応
  • スマートスピーカー1台(Google home mini)→ 予定を母に自動でお知らせ
  • Switchbot温湿度計と物理スイッチ → 灯油ファンヒーター操作

計7台のIoT機器たちが、1台の無線LANルーター(Buffalo WXR-1750DHP2)とつながっておりました。これにわたしが帰省すると、ノートパソコンとスマホもつながります。

元々は回線工事不要のモバイルWi-Fi、wimaxを約6年使いました。しかし、盛岡郊外だからなのか、導入が早すぎたのか不明ですが、回線が脆弱で途切れたり、速度低下で見守りができないことがありました。

そこで2年半前に、ドコモ光を導入。見守りカメラが映らず、母の様子が分からない不具合はなくなりました。

ここまでは順調だった、わが家の介護スマートホーム化計画。しかし、3台目のスマカメを導入したところで、ある事件が起きました。

どこでもスマカメ CS-QV40B

メッシュWi-Fiを導入したきっかけ

3台目の見守りカメラ(充電タイプ)を車庫に設置し、認知症の母がデイサービスでない日に送迎車を待っていたときは、カメラから声掛けして家に入ってもらうための冬対策用の追加購入でした。

1回の充電で最大2か月もつはずが、わずか10日でバッテリー切れ。理由は、Wi-Fiの電波が車庫まで届かず、電波を取るためにカメラがリトライを繰り返して、バッテリーを消耗したようです。

コロナで簡単に帰省できないし、極寒の冬もやってきます。この問題を解決するために購入したのが、メッシュWi-Fiです。メッシュ=網の目のように、Wi-Fiを家中に張りめぐらせることができます。

これまでは1階の居間にルーターを設置していたのですが、離れている車庫、2階のわたしの部屋は電波が弱くなっていました。理由は障害物や電子レンジなどが、電波を妨害するためです。

複数階層でないマンションならまだ大丈夫ですが、2階建ての広い家、3階建ての一軒家、鉄筋で囲まれた家などは、1台のルーターでは電波が届かない部屋が出てしまいます。

今までは小さな中継器で、ルーターの橋渡しを自分の部屋までやっていました。今回メッシュWi-Fiと同時に購入した中継器は、橋渡しではなくルーターの親機に近い電波を発信し、親機の負荷を分散します。

中継器を増やせば増やすほど、家のどこにいてもWi-Fiの電波が弱くなることはありません。まさにメッシュなのです。

わが家のIoT機器は、母の認知症の症状が進行するにつれ、増えていきます。たくさんの家電がネットと接続する中で、電波が不安定だとわたしの気持ちまで不安定になります。

今までは1台のルーターにすべて負荷を背負わせていましたが、メッシュWi-Fiの導入で中継器にも分散されるようになり、たくさんIoT機器をつないでも安定します。

BufflaloメッシュWi-FIルーター「WRM-D2133HS」

なぜBuffalo社の「WRM-D2133HS」を購入したかというと、連載中のMONOQLOのBest Buyに選ばれていたからです。テストでお墨付きを頂いているのですから、迷うことなくこちらを購入しました。昔からルーターはほぼ、Buffalo製を購入しています。

WRM-D2133HS
購入したメッシュWi-Fiルーター
Buffalo WRM-D2133HS
中身はシンプル。ルーター、AC電源、LANケーブルとマニュアル
介護スマートホーム
居間の様子(固定電話、スマスピ、メッシュwifi)

そして、専用の中継器。コンセント直挿しのほうが、うちはよさそうなのでこちらにしました。今のところは2階の自分の部屋に設置して、車庫までカバーします。

WEM-1266WP
中継器であるWEM-1266WP
WEM-1266WP
中継器WEM-1266WPはコンセント直刺しタイプ

すべてのIot機器を新しいメッシュWi-Fiルーターへ変更するのに約1時間ほどかかりましたが、問題なく移行完了です。

速度は以前の倍になり、安定しています。広い家や鉄筋構造に住んでいる方で電波が安定しない場合は、メッシュWi-Fiの検討をオススメします。

dポイントや年間クーポンを使ったので、現金の支払いはほぼ発生しませんでした。メッシュWi-Fiルーターと中継器1個で27,000円になりました。Amazonリンクを貼っておきます。

実はメッシュWi-Fiを勘違いしていて、まさかルーターの親機を交換するとは思っていませんでした(汗)でも速度が上がり、安定したので大満足です!あとは車庫のスマカメのバッテリーがどれくらい持つようになるのか、こちらは現在実験中です。

今日もしれっと、しれっと。


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東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて12年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか