全く気づかなかった介護用防水シーツのデメリット

ある日の朝のことです。

母の寝室に行ったら、畳にシミが出来ていました。尿のシミだったので、こちらの関連記事に書いてあるとおりの方法で処理しました。

母は濡れたふとんを押し入れに戻していたので、再び出して確認作業を行ったのですが……。

まず、タオルケット。濡れてます、洗濯決定!
次にシーツ。濡れてます、こちらも洗濯決定!
敷布団、濡れてません。でも気持ち悪いので、こちらは天日干し決定。

確認作業中、わたしが初めて見るあるものを発見しました。シーツと敷布団の間に、妹が買ったアイリスオーヤマの防水シーツが敷いてありました。

敷布団全体を覆うタイプで、妹がこのタイプを買う理由はすぐ分かります。母はひとり暮らしなので、部分シーツだと使ってくれないのです。

なるほど、防水シーツのおかげで敷布団まで被害が及ばなくてよかった! そう思ったのですが、ある重要なことに、この時気づいてしまったのです。

デメリットは敷布団しか守られなかった

敷布団が守られたおかげで、洗濯の手間がだいぶ軽減されました。これは本当に良かった!

でも、畳にシミができたのはなぜか? 畳のシミを処理しながら、あることに気づいてしまったのです。それは防水シーツのおかげで、敷布団は守られたのですが、はじいた尿が畳のほうへ行ってしまったのです。

本当は使い捨てで吸水タイプのシーツがラクなのですが、母のひとり暮らしが前提条件です。自分ではセットしません。敷布団の見た目はいつも通りにしておかないと、母は敷布団と認識せず、マットレスにダイレクトに寝ます。

まだ答えが出ていない中、ニトリでマルチすっぽりシーツ(シングル)も購入しました。

お値段は、約2000円。ニトリの防水シリーズは、部分シーツ、敷パッド、マルチすっぽりシーツの3タイプに分かれていて、さらにスタンダード、速効消臭、 速効消臭+乾燥機OKに分かれています。

ニトリのマルチすっぽりシーツ(表)
ニトリのマルチすっぽりシーツ(裏)

実家の敷布団は、亡くなった祖母の手作りと思われ、一般的なサイズではありません。なので、ボックスシーツが余ってしまって、買っては見たものの失敗だったかもしれません。次回の遠距離介護の際に、使った結果が分かると思います。

最近は布団まわりについて、どう運用していくかをケアマネさんと話し合っています。ベストな答えが見つかったら、このブログでご紹介したいと思ってます。ヘルパーさん、ベッドなど、いろんな選択肢があるので、じっくり考えます。

音声配信voicyの最新回は、今まで参加した介護の講演会で得た気づきのお話です↓

今日もしれっと、しれっと。


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東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

1件のコメント

防水シーツが寝ている本人を蒸れさせ、汗をかかせていることに気づくまで一年かかりました。嘔吐しない限り、上半身に敷くべきではありません。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(80歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて12年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか