身体障害者手帳の取得とお知らせ

まずはお知らせです。

7月7日(金)から、マネックス証券さんの『マネックス人生100年デザイン』で新連載がスタートしました。資産運用などの話の中で介護を担当しますが、投資は30歳くらいから今もやっています。今までブログに書いてこなかった話を、できれば書きたいなと思っています。

約2か月前に、身体障害者手帳の申請をした話をブログに書きました。

今日は申請から取得まで話ですが、知識としてあるのと実際動いてみるのとではやはり見える景色が違いますね。

障害を抱えている高齢者は多くいると思います。介護者の皆さんの中で、ひょっとしたら自分の親もと思っている方は、まずはかかりつけ医に相談してみるといいと思います。身体障害認定基準で該当するかどうか確認してもいいのですが、複雑なので相談したほうが早そうです。

手帳申請をするための診断書作成に、5000円~1万円くらいかかります。わが家ではこの費用をすでに取り返しました。

身体障害者手帳取得後の流れ

申請の手順は上の記事リンクから読んで頂くとして、そのあとの流れです。盛岡市の障がい福祉課から身体障害者手帳交付のお知らせが来たので、取りに行く日をまずは電話で予約しました。

家族による代理取得が可能で、通帳と印鑑、後期高齢者医療被保険者証を持参して、身体障害者手帳を持っていることで受けられるサービスについての説明を受けました。

実はこの話、わたしの書いた本『親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと』(翔泳社)で手帳について取り上げたのですが、基本的な話しか書いていません。

認知症の視点から書いたのですが、母が申請したのはシャルコー・マリー・トゥース病という難病のほうです。手と足の筋肉が萎縮していて、何かに捕まっていないとまっすぐ立っていられないレベルです。

回復しませんし治療法が確立されていないので、この病気での通院はずっとしていませんでした。だから手帳は取得できないと勘違いしておりました。もうちょっと早く申請すれば良かったと後悔しましたが、これからはしっかり使っていきます。

もらった手帳には2級と書いてあって、1級が最も重いのでその次の判定となりました。

窓口ですぐに行った手続き

市区町村によって受けられるサービスは違うので、あくまで盛岡市の話です。あとは非課税世帯なので、所得によっても変動があります。

まずNHKの受信料が無料になりました。書類一式が窓口にあったので、言われたとおりに記載して、市役所を出てすぐのポストに投函して手続きは終了。

次にタクシー助成券を頂きました。1年で12000円分くらいの補助に加え、手帳を提示すれば盛岡市内のタクシーはだいたい1割引きになります。これは早速、眼科の通院の際に使いました。

あとうちは非課税世帯なので、医療費が全額助成されます。とはいえ、これは別の手続きが必要で、改めて市役所へ行かないといけません。ここの恩恵が、長期的には大きそうです。

電車やバスなどの公共交通機関の割引や携帯電話の割引などもあります。あとは障害年金もありますが、こちらもとりあえず相談するところから始めるつもりです。

盛岡市から渡された「ふれあいの街」という冊子に使える制度が掲載されていましたが、70ページもあってしかも相談先が全部バラバラ。なかなか手ごわいですが、読み込んで1つ1つクリアしていこうと思ってます。

身体障害者手帳とタクシー助成券と冊子

この身体障害者手帳の取得によって、介護面でも早速動いているのでそのあたりもブログに書いていく予定です。どうなるかな~

音声配信voicyの最新回は、介護者の気持ちについての話です↓

今日もしれっと、しれっと。


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【わたしの書いた最新刊】
東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(80歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて12年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか