認知症の母の便秘はほぼ解消されたが介護が大変になった話

認知症の母の重めな便秘を解消すべく、週2回坐薬(新レシカルボン坐剤)をデイサービスや訪問看護の際に入れて、便を定期的に出す運用になりました。

そのおかげで、母の血圧が激しく上下してフラフラする迷走神経反射は回避されるようになってホッとしているのですが、介護的に新たな問題が発生しました。

母は便の処理がうまくできない

坐薬を入れたあとは便が出てくるので、可能な限り人の見守りがあるときに挿入するようにしています。基本はデイサービスに居る間にある程度便は出るのですが、そうならない場合もあるのです。

たとえば翌日に母がひとりで家に居るときに、便が出る日もあります。この前なんて朝から6回トイレに行って、わたしが居たからよかったのですが、もし東京に居る時だったらやばかったです。

とはいえ、わたしが東京に居るときも、基本は坐薬挿入の次の日にはヘルパーさんがいらっしゃることになっているので、サポートはしてもらえています。

いろいろ考えて曜日を決めたものの、母が普通にお尻を拭いてトイレから出てくればいいのですが、そうならない日も普段からあるので困っています。

たとえばデイだけで使っているリハパンのパッドを外して、トイレの影に隠すとか(かろうじてトイレには流していない)、便で汚れたリハパンを水洗トイレの水で洗ってリハパン玉を作るとか、便座やトイレの壁が便まみれになるなど、慣れてはいても掃除が大変です。

便で汚れたリハパンを脱ぐ際とか、トイレットペーパーで拭くときに便が手についてしまって、それがトイレの便座や壁についてしまうようです。今回はわたしが見つけて掃除しましたが、今後はどうしようかなと。

朝のヘルパーさんもおそらく時間が足りないので、ポータブルトイレの処理はできても、家のトイレまで間に合わないかもしれません。

掃除ができないと母が汚れたトイレを使い続けることになるので、何かいい方法はないか考えています。便秘問題はクリアされていますから、後は介護的に誰が掃除するかを考えればいいんでしょうね。

今日もしれっと、しれっと。


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東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか