【専門職の知恵を家族介護に活かす】看護師が教える「声かけ」フレーズの本、介護家族も読んでほしい理由

伝わり方がこんなに変わる 高齢者のケア・介護に役立つ「声かけ」フレーズ

看護師の市村幸美さんが書かれた新刊『伝わり方がこんなに変わる 高齢者のケア・介護に役立つ「声かけ」フレーズ』が、2026年5月18日に発売されました。Amazonで予約注文していたところ、発売前の5月15日に届いたので、さっそく読み終えた感想をお届けします。

「専門職向け」の本と聞くと、少し身構えてしまうかもしれませんが、この本の核心にある考え方は、家族介護者にとっても当てはまるものだと思います。

本の構成

第1・2章では、高齢者の身体に起きる変化が丁寧に解説されています。専門職寄りの話ではありますが、イラストが豊富なので家族でも読み進められます。「親が不機嫌だったのは、高齢者ならではの身体変化によるものだったのか」という気づきが得られるはずです。

本のメインは第3章から。病院や施設など介護の現場でよく使われる12の声かけパターンを、「適切な言い方」とその言い方ができない原因や背景を解説しています。

声かけひとつで、相手を笑顔にもできれば、傷つけてもしまう——これは介護家族も日々実感していることではないでしょうか。

大切なのは、適切なフレーズを覚えることではありません。「なぜこの声かけが伝わるのか」の背景に、高齢者の身体で何が起きているかの理解があること。その視点があると、ケアへの向き合い方そのものが変わってきます。

読みながら自分の介護を振り返ってみると

母が重度の認知症になってから、言葉でうまく伝えられない場面が増えました。そのたびに「身体のどこかに原因があるのでは?」「高齢者ならではの心の変化かも?」と考えるようになったのですが、この本にはまさにそのヒントが詰まっていました。

目の前の言動だけに反応してしまって、ケンカや自己嫌悪を繰り返してしまう——多くの介護家族が経験することだと思います。

「なぜ高齢者はそういう言動になるのか」を少し想像できるだけで、反応のしかたは変わります。「母の身体には何が起きているのだろう」と考える習慣が、介護をずいぶん楽にしてくれると感じています。

本の購入について

版元のメジカルフレンド社は、看護学を中心とした専門出版社です。一般書店では取り扱いがない場合があるので、専門書を扱う大型書店か、Amazonでの購入がスムーズです。

カラー・イラストが多く使われていて、読みやすいと思います。介護家族の皆さんもぜひ、手に取って読んで欲しい一冊です。

今日もしれっと、しれっと。

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工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(82歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて14年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【著書】
工藤さんが教える 遠距離介護73のヒント(翔泳社)、老いた親の様子に「アレ?」と思ったら(PHP研究所)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか

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