認知症の経過報告(22週間目・23週間目)・お酢事件

認知症の母(70歳)が、コウノメソッドと出会って、どんな経過をたどるかをひたすら書いてます。今週はコウノメソッド実践医・3回目の受診があるので、自分のブログを読み直して、前回の受診時からの変化をまとめようと思っています。

今週が24週目なので、経過報告を書いて半年が経過するんですね~ はやっ!今回からブログの見出しに、サブタイトルをつけることにしました。自分で読んで、すぐ分かるようにするためでもあります。

認知症の母の状態と、現在行っている認知症治療

・コウノメソッド実践医にアルツハイマー型認知症(軽度)と診断されたのが、2013年4月上旬?
・おそらく1年前くらいに発症、祖母が子宮頸がんで入院して家で1人になってから一気に悪化
・サプリメントのフェルガード100M(1日2回)と、お薬レミニール4mgを1日1回処方。
・この2週間は母ひとりでほとんど過ごしてます

がんばりすぎない遠距離介護

今回は2週間帰省できなかったんですが、理由は ”友達との飲み会” があったから。2か月前から飲み会の日が決まっていたので、この2週間は自分中心に生活することにしました。(妹にお願いしたところもありますが)

介護で頑張りすぎちゃう人って多いと思うんですが、やはり自分自身や自分の家族は大切です。だから頼れるものは頼る、使える制度は使いまくるのが正解だとわたしは思います。頼ると介護に携わる方々のすごさが、ホント分かります。半沢の世界観が小さく見えるくらい・・・大げさではないです。

遠距離介護はお金がかかりますが、離れている分、介護感をリセットすることができます。以前はふるさとに帰るとホッとした気分になったんですが、最近は東京に帰ってくると介護からの開放感で、ホッとします。自分の好きな事をやっていた2週間でしたが、実家ではお酢事件が勃発しておりました。

お酢事件

帰省して最初に行うのは、週2回ヘルパーさんが来て書いてくれる伝票のチェックです。薬はきちんと飲んでいるか、買い物は何を買ったか、ゴミ出しはできているかなどなどが書いてあるんですが、チェック中に母がこう切り出しました。

母:『足の親指が腫れたんだよね~』

わたし:『どれ見せて~、あっ!すげー紫になってるけど、何があった??いつ?』 

母:『ダニに噛まれたかもしれない、いや、畑仕事をしていて虫にさされたのかもしれない・・・』

わたし:『これやばいから、明日病院に行こう!足が壊死したみたいになってるし・・・』

母:『土曜日の午前中は病院が混むから、また今度にしよう』 
(とにかく病院が嫌いなのと、人に会うのが嫌いで、変な言い訳をいつもする)

わたし:『これはだめだって!明日病院ね!』 
(会話のやりとりも忘れるから、明日だまして連れていくと決めた)

母:『そういえば家に消毒液がなかったから、消毒には酢がいいから酢を塗って腫れたかも』

わたし:『なに?酢塗ったの?それがまずいんじゃないの?』

ということで、早速薬局に行ってマキロンを購入。それを塗って数日経過を見たら、きっちり治りました。

あとで調べたら、水で薄めて酢を塗るのは消毒作用があるからいいみたいですね。結局、なぜ足が紫になったのか、いつからその状態だったのか、本当に酢は塗ったのか(ウソの可能性もある)、真意は分からなかったんですが、とりあえず治ってよかったです。

不在時に何が起こったのか、遠距離介護だと完全には把握できないのが困るんですよね・・・本人に聞いても認知症だから、何が本当か分からないので、帰省すると、名探偵コナンばりの推理力が必要です(笑)

最近では部屋の物の配置、ゴミ、ヘルパーさんとの会話から、不在時の出来事を少しずつ推測できるようになってます。じっちゃんの名にかけて!は、金田一か・・・・

結論

前回の報告から採用した、”予定は前もって言わず、直前でいう” というのが効果的で、同じ事を何度も質問してこなくなっています。もうひとつ、ひとりで薬をきっちり飲むという習慣がついてきました。これは結構驚きです、症状は少しずつ進行していると思うんですが、薬の管理はできている・・・・次回の診察でどうなるか、楽しみです(不安でもある)

フェルガードについての詳細記事は、
フェルガードという米ぬかサプリメントとコウノメソッドのはなし に書いてあります。

 


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【わたしの書いた最新刊】
東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか