認知症の経過報告(2年と35週・36週間目)赤い血のナゾ

認知症ティッシュ

アルツハイマー型認知症の祖母を介護していた母が当時、ポロっと言ってたこと。

ちょっと、おむつに血がついてるらしいのよね・・・

あのころは、デイからの報告の意味も重要さも分からず完全にスルー、今思えばあの一言は子宮頸がんの兆候だったんだなぁと。そして母の現在の口癖は、

ガンは遺伝するから、わたしも子宮頸がんになるのよね
くどひろ
2人に1人はガンで亡くなると言われているから、遺伝かどうか分からないレベルだよね

100回以上、この会話をしています。

今年の夏のこと、燃えるゴミの袋の中に赤い血のようなものがついた紙を見つけました、尿パッドと一緒に。

くどひろ
え、まさか・・・いや、去年子宮頸がんの検査はクリアしたしな・・・

さらに3か月後、再び赤い血のようなものがついた紙を発見!

くどひろ
や、やばい・・・

今度は燃えるゴミを全部広げて、1枚1枚チェックすることにしました。するとリンゴの皮が近くにあったので、

くどひろ
あ、これね!リンゴの皮の赤いところが、紙に移ったんだ・・・よかった!!

安心したのも、束の間。1か月後、またまた赤い血のようなものがついた紙が!

おかしい・・これはやっぱり子宮頸がんだ。尿パッドと必ずペアで出てくる・・・これは直球で質問するしかない!ということで、

くどひろ
最近、おしっこに血が混ざったりしてない?
ないっ!

こうしている間にもガンが進行しているかもしれない・・認知症の疑いを感じて、病院に連れていくかどうか悩んだあの頃を思い出しました。

数日後、デイに行く準備をしている母がお化粧をしてました。テーブルの上にティッシュが、くしゅくしゅっと丸まった状態でおいてありました。

こ、これか???

母は口紅を筆を使って塗るのですが、その筆についた口紅をぬぐったティッシュが赤い血の正体でした。

女性介護者ならば、もうちょっと早く気づくものをわたしは半年近く気づかず・・・

試しに水を含ませてみると、赤い血のようなものがついたティッシュが完成しました。尿パットと必ず一緒だったので、だまされた~

昨年の健康診断の時に、「閉経はいつだっけ?」 と聞かれ、ぶっ飛んだのですが、やはり同性じゃないと分からないことってたくさんありますよね・・・まっ、なんとかなってますけど。

今日もしれっと、しれっと。


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東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

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工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(80歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて12年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか