入手困難なヤクルト1000を認知症の母が飲んでしまうのでやったこと

前にヤクルト1000(コンビニ等で売ってるY1000のほう)を飲んで、よく眠れるようになった話を書きました。

あれから1か月近くが経ち、実家近くのスーパーではY1000の入手ができたので、ほぼ毎日飲み続けました。

続けてみるとやはり、変な時間の中途覚醒がなくなって眠れるようになりました。悪夢を見る件は、食後に飲むといいというツイートを参考にして試したら、ほとんど悪夢を見なくなりまして、こちらもうまくいきました。

すべてがうまくいったかのように思えたのですが、あまりに部屋が暑すぎて眠れなかったり、豪雨の音がうるさかったり、本の締切に追われたり、外的要因や心理的要因が強いとそこまではカバーしてくれないという感じでした。あくまでわたし自身の感想です。

もうひとつの問題は、Y1000は朝イチで店に行かないと入手できません。早起き自体は問題ないのですが、苦労して入手したY1000を母がしれっと飲んでしまうのです。

認知症の母は冷蔵庫整理が大好きなのと、目に入った飲料を飲んでしまう習慣があります。もちろんこうなることを予測して、100均で買ったビニール袋に入れてきつく縛って、野菜室の奥のほうに隠しておきました。

Y1000をビニール袋で隠したのですが……

ところが母は袋の中に何が入っているのか気になって、ハサミでチョキン。そしてゴクリ。わたしに指摘されると思ったのか、飲んだ後のカラはなぜか居間にある引き出しの中から後日出てきました。

2度ほど母に飲まれてしまって、母が眠り過ぎて起きてこないかもしれないと心配したのですが、母の様子は特に変化はありませんでした。

ヤクルト1000を飲まれないようにする対策

母が飲むタイミングはわたしが買い物に行ったときや、仕事で集中してているときです。1時間くらい目を離すと、確実にやられます。

苦労して入手したY1000を飲まれたくないので、前から使っていたクーラーバッグを使いました。もともと冷蔵庫のない自分の部屋で、冷たい飲料を飲むために昔購入したものです。

わたしがお風呂に入るとき、買い物に行くとき、仕事に集中するときなどは、野菜室からY1000の入った袋を取り出して、保冷剤と一緒にクーラーバッグに移します。で、わたしの用件が済んだら、元に戻すを繰り返していました。

一体何をやっているのやら……、これは介護に含まれるのか? 

クーラーバッグに保冷剤を入れて隠す

入手困難も理由のひとつですが、もうひとつは過食対策です。何本かストックしていたものを、母が一気に全部飲んでしまう可能性もあります。1日1本のY1000を大量に飲んでも大丈夫だとは思うのですが、認知症だけにあまりに深い眠りに入られるとちょっと怖いのです。

本当にしょうもないY1000の移動をしばらく続けていたわけですけど、溶けた保冷剤をまた凍らせたり、クーラーバックから冷蔵庫に戻したりと結構面倒だし、ものすごい徒労感に襲われました。

ということで母の過食防止対策とY1000保管のために、近いうちに小さい冷蔵庫を自分用に購入することにしました。第二冷蔵庫ブームが来たとネット記事で読みましたが、わが家では認知症介護のために購入します。

音声配信voicyの最新回は、母のルーティーンをただ見守っていたときの話です↓

今日もしれっと、しれっと。


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東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

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工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(80歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて12年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか