東京へ帰る前日の夕方、尿取りパッドの在庫が少なくなっていることに気づきました。
補充しなければ、わたしが東京にいる間に在庫が切れます。ヘルパーさんが困るだけでなく、パッドがない分、リハビリパンツの減りも早くなってしまいます。
この日は、帰る前日の恒例で豪勢な夕食にする日でした。今回はスーパーのお寿司です。お寿司は冷蔵庫に入れ、台所のテーブルには箸と小皿、母がこぼすのでエプロンも用意してありました。
暗くなる前に、ドラッグストアへ買いに行こう!そう決めて、家を出ました。
わずか10分の留守番、でも不安
実家からドラッグストアまでは自転車で5分、往復で約10分です。
母が静かにテレビを見ていてくれれば問題ありません。ただ重度の認知症になった今も、母は「自分が夕食の準備をしている」と思っています。冷蔵庫のお寿司を取り出したり、準備したお皿を居間に運んだりする可能性は十分あります。
30分以上家を空けるのであれば、お寿司はベビーガードをかけられる野菜室に入れ、皿もエプロンも母の見えないところに隠してから、家を出ます。2階に上がる階段入口のベビーゲートも締めます。

認知症の親から目を離すのは、子どもと同じで、一瞬の隙に何かが起こります。子どもほど俊敏ではありませんが、予想外の動きをするところはそっくりです。それでも今回は「10分ならいけるかもしれない」と思い、何も隠さずに家を出ました。
猛ダッシュで家に戻ると
猛スピードで自転車をこぎ、店内もダッシュで尿取りパッドを手にしてレジへ。会計を済ませると、また全速力で実家に戻りました。
家に入って台所を見ると、用意しておいたお皿とエプロンがありません。冷蔵庫のお寿司もありません。居間をのぞくと、お寿司もお皿もエプロンも、きれいに並べられていました。
大した話ではないと思われるかもしれませんが、これまで牛乳1リットルを一気に飲み干す過食や、冷蔵庫の脱臭炭の異食などを経験したため、最終的に冷蔵庫の中に食材を置かないようにしました。
食材はすべて野菜室に保管し、ベビーガードで鍵をかけています。今回久しぶりに冷蔵庫に食材を置いたら、やっぱり居間に運んでしまいました。

ということは、冷蔵庫に食材今戻したら過食や異食が復活し、台所のテーブルに食材を全部出して並べたりするんだなと改めて認識しました。並べるだけならまだしも、引き出しの中にちくわを片付けたり、思わぬところから腐った食材が出てきたりするかもしれません。
見方を変えれば、夕食を準備しようとする意欲があるということです。「まだまだ元気なんだな」と、プラスに受け止めることにしました。
今日もしれっと、しれっと。




























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