亡くなった祖母の相続人は、うちの認知症の母(70歳)。
祖母の年金の未支給分、介護保険の還付など、すべて相続人である母の口座に戻ります。ただ、シャルコー・マリー・トゥース病で外出がままならないうえに認知症であるので、委任状を書いてもらい、代理人のわたしがいろんな手続きをしました。
認知症の方に替わって、いろんな手続きをする場合、年金事務所や市役所などで 「委任状」 を求められます。認知症介護とは言いますが、こういった手続き系を代行するのも介護のひとつですよね。葬儀~相続に至るまで、どんな手続きをしたか5つほどご紹介します。
認知症のご家族がいらっしゃる場合、わたしのような事になるかもしれません。最後の項目は、間違いなく我が家だけです(笑)
1.葬儀費用の収支計算
あえて収支と書いたのは、香典や御花代、お菓子代などを頂いているので、この部分を収入として、残りを費用としています。本来ならば長女である認知症の母が喪主をやったり、これらを取りまとめないといけませんが、残念ながら認知症・・・・いろんな事を忘れてしまうのでできません。
香典返し ”忘れ” など失礼があってはいけないので、これらもすべてわたしが母に替わって管理をしています。生前祖母は、
「わたしが亡くなったら、葬儀できるくらいのお金は残してあるから」
それは分かっていたんですが、成年後見人として裁判所にお伺いを立てたところ、
「葬儀費用は喪主さんがまずは立て替え、最終的には相続人さんからもらってください」
ということなので、わたしがすべて立て替えています。銀行の相続の手続きもかなり大変で、いつお金は戻ってくるんだろうなぁ・・・・
2.四十九日の準備
お寺との四十九日の日程調整、墓石への彫刻の手配、お墓への埋葬の手配、位牌の手配、香典返しに入れる挨拶状の手配、香典返しの商品選定とリスト作成、お布施の準備・・・・葬儀が終わっても、まだまだやることはあります。
認知症の母にはとても厳しい作業なので、こちらもすべてわたしがやっています。興味本位な部分も正直あって、喪主のお仕事やこれらの準備はいずれやる機会がまたあります。一度すべてを経験しておくことで、次回以降はかなりラクになりますからね。
3.銀行の相続
成年後見人の職務は終了していますが、認知症の母を含め、相続人2名とも手続きをできる状態にないので、これもわたしがやっています。葬儀費用関係はすべてわたしが立て替えているので、相続が終わらないとお金が戻ってきません・・・・だから必死で、相続手続きをやっているのか(笑)
4.不動産の相続
1.~3.までは素人でもなんとかなるんですが、4.だけは未知数です。ネットで調べると司法書士を頼らずに、「自分で」 やっている方もいらっしゃるので、サラリーマン生活もしてませんし時間もあるので、全部自分でやるつもりです。祖母の名義の不動産や土地を、認知症の母名義へ変更します。
5.離婚の手続き
1.~4.が全部終わったら、23年間別居中の父と、認知症の母の離婚の手続きをするつもりです。実質、離婚状態なので何の心配もないんですが、
「認知症の母の症状が悪化するのは、どうしても避けたい」
ので、未練があるような言動が見られたら、今までどおり放置したいと思っています。
ほとんど司法書士か弁護士みたいなことばかりしてますが、年内にすべて終わらせて、来年は気持ちも新たに臨みたいところです!!
東京・杉並にある中野・杉並行政書士事務所のホームページが、時系列にまとまっていて分かりやすいです。参考にしてみてください。
今日もしれっと、しれっと。
いつも大変貴重なご経験談をとても丁寧にご明記いただきありがとうございます。
一つ気になったことは、お母様がご離婚届けを提出していないと、お母様にもしものことがあった場合、お父様に相続権が発生してしまいますよね。これまでのお父様のご様子から、ちょっと気になりましたので、すでに重々ご承知のことであると思いますが、書かさせていただきました。
海外遠距離さま
コメントありがとうございます!
ご指摘のとおりで、そのネタもいずれブログに書ければと思っています。わたしも最初は気づいてなかったんですが、ある方が指摘してくれまして・・・・それも含めてブログに書きたいと思っていますが、諸手続きが終わってからになるので、来年頃になるかなぁ~と思っています。
これからもお時間ありましたら、ぜひお立ち寄りくださいませ。