昨年9月6日に亡くなった父の一周忌を行いました

一周忌 父

昨年の9月6日に父が亡くなって、ほぼ1年。父の姉、父の妹、わたし、わたしの妹の4名で、一周忌を行いました。

父が残したマンションが売れるまでは、なんとなくスッキリしない日々が続いておりました。それは気持ちというよりかは、マンションの管理費、修繕積立金の支払いをわたしがしていたからです。亡くなって7か月目に決着がつき、すべてから解放された!そんな気持ちでした。

父が亡くなった直後は、死後の手続きとわたしの3冊目の本の執筆が重なっていて、当時はしれっとこなしたとは思うのですが、振り返るとよくやったなって思います。それに加え、母をものわすれ外来や歯医者に連れて行く日常もあったわけで・・・。

1周忌のお花やお供物の手配

祖母の1周忌、3回忌のときは、葬儀屋にお花とお供物の手配をお願いしていました。しかし、その葬儀屋がなくなったのと、父の時の葬儀屋には、わたしの気持ち的にお願いしたくないというのがあって、お寺に直接確認してみました。すると、お寺のほうで手配してくださるということで、1周忌の法要を行うお寺に飾る花、お供物、永代供養墓に飾るお花をお願いしました。

法要が終わって領収書を頂いて驚いたのですが、今まで葬儀屋に支払っていた金額は、今回の金額のほぼ倍でした・・・倍も手数料持っていくって、どんなビジネスじゃ!と思いましたが、ブラックボックス感満載ですよね、葬儀の世界は。

1周忌は滞りなく終わる

うちは浄土宗なので、「南無阿弥陀仏」を何度も唱えます。唱えながら必死に思い出そうとしたのは、直近の思い出ではなく、小さい頃の思い出にしました。直近ほどいいエピソードがないので、小さい頃いろんなところに連れて行ってもらったこととか、子どもには決して手を上げなかったこと、何より子ども思いであった頃の父だけを頭に浮かべました。

途中雑念が何度も入りながらも、1周忌は無事終了しました。和尚さんの説法がいつも素晴らしく、今回も仏教の八つの苦しみである「八苦」のお話を聞きました。すべての人がこの8つの苦しみを持つと言われているいいお話なのですが、わたしは和尚さんが母方の話をするんじゃないかと、ヒヤヒヤしておりました。

お寺は祖母、兄、父共通、だけど仏壇とお墓は父だけ別です。2週間前のお盆のときも和尚さんに母の実家でお会いしてますが、今回の法要参加者は父の親族でした。父母別居していましたから、わたしは親族も分けて接しています。和尚さんもその事情を知っての説法を選んで頂き、要らない気遣いをさせて申し訳なかったと思いました。

そのあと、お寺にある永代供養墓で法要を行いました。昨年の葬儀のときも同じお墓で行ったのですが、皆さん永代供養墓のことをお忘れで・・・。みんなと一緒のお墓に違和感を持っていたようでした。

うちの親族は、わたし以外みんな霊感が強いので、おそらく一周忌のときも霊が近くをウロウロしていたと思われます。昨年の葬儀の時も、赤ちゃんのままのわたしの兄、亡くなった父の弟たちが葬儀会場に勢揃いしていて、みんな右肩が重いと言ったり、奥の部屋でちょっと休ませてくれと言ったり・・・

わたしも霊感を鍛えれば見えるのかもしれませんが、見えてしまうと気になってしょうがないので、今の状態をキープできればいいなと思っています。

ちなみに母の家を出る時は、母に喪服姿を見られると認知症スイッチが発動され「あんた、なんで喪服なの」を連呼されるので、裏のドアからこっそり抜け出して、お寺に向かいました。

父と母の別居問題は、父が亡くなって解決したように思えたのですが、法要は今後もこっそりやらないといけないですね・・・。

今日もしれっと、しれっと。


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2件のコメント

法要 お疲れ様でした。
我が家も昨年の11月、自宅で親族に来て頂き一周忌の法要を行いました。母をデイサービスに送り出した後ダッシュで準備をし、法要をなんとか済ませ、デイから帰ってくる4時前までに怒濤の片付けも終わらせ何事も無かったように帰宅した母を迎えました。完璧‼︎
でも、この場におばあちゃんがいないのは残念ですがと和尚さんがおっしゃられた時は正直切なかったです。母は父が亡くなった事を解っていません。父の記憶もあやふやだと思われます。私のことすら娘だと思っていませんので。私は1人娘ですが、母の中の娘は子供のままなのです。
父が亡くなった後の諸々の手続き、相続に関する事、お墓や仏壇の購入(我が家は父母が初代です)など殆ど私が行いました。もちろん主人と相談しながら最終決定は2人でですが、神奈川と秋田に離れてでしたので結構というか、かなり大変でした。
なので、くどひろさんのブログを拝見していて当時の自分とオーバーラップしてました。
この11月には三回忌を迎えます。

ykismさま(と、あえてこちらは表記致します)

主介護者は、相続やお墓、仏壇まで結局やる方が多いようにわたしは思います。しかも距離があって滞在時間が限られると、本当に大変ですよね。
わたしなんて1週間近くいるので、なんとかなります。うちも来年3回忌と7回忌がダブルでやってきます・・・たしか。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(80歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて12年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか