五十回忌まで?いつまでやるか問題と父の3回忌終わりました

お布施

2017年9月6日に父が亡くなって、2年が経ちました。

3回忌のため、妹とわたし2名で朝9:30にお寺へ赴きました。妹とおいとめいがいろいろあって、そんな時間になりましたが、意外と朝早い方もいるようです。認知症の母と父は30年近く別居していたので、葬式も回忌も参加はしません。

本当は3回忌ぐらいまでは身内だけでも喪服を着るのが普通らしいのですが、わたしは黒や紺の服装というだけで、カジュアルすぎるほどカジュアルな恰好で参加しました・・・。

工藤家のお墓事情

うちのお墓は2つありまして、1つは祖母とわたしの兄が眠る墓です。もうひとつは、お寺にある永代供養墓で父がいます。

父と母は30年近く別居、父と祖母も不仲。その不仲と介護をめぐって、父と4年連絡を取らず、久々の再開はICUで管だらけの父でした。

父としてはわたしの兄と一緒の墓に入りたい、婿として家を出ているから父の親の墓には戻れない、兄の墓のお金の一部を払ったから入る権利はあると、亡くなる数日前に、わたしに主張してました。

わたしとしては、祖母と父の骨が一緒の場所にあるのが嫌でしたし、いずれその墓には母も入ります。別居してたけど、また夫婦一緒のお墓に戻れてよかったね~ なんて話ではなく、父は妻への相続も断りましたし、葬式もNGでした。

わたしが墓で手を合わせるたびに、こういった思いがグルグル駆け巡る、しかも結構な回数で何年も・・ということもあり、和尚さんに相談したところ、わたしの思いが最優先といわれました。

墓同様、仏壇も分かれていて、祖母と兄は盛岡の実家にいます。父は東京のわたしの家にいるので、こちらも分けて管理しています。

仲の悪い親の介護をするか?という相談

こういう話をすると、仲の悪い親の介護をするのか?という質問や相談をされることがあります。

わたしの場合は、それでも小さいころは子煩悩な父でしたし、それよりも自分が介護しないと、ずっと後悔して引きずるタイプだったので、最期は介護しました。

ご相談を受けたときは「弱って死にそうな親が目の前にいて、自分がどういう感情になりますか?」といいます。全く何とも思わない方もいるので、それは介護しないという選択もあります。

でも、多くの方はムカつくけど放っておけない、話したくもないけどかわいそう、産んでもらった恩はあると思うようなので、がっつり介護に関わる方もいれば、お金だけ支える方などいろいろです。

年回忌法要はいつまで?

何回忌までやるかについて、ネットの意見をいくつかご紹介します。

年回忌法要は、最低でも三回忌までは行うことが多いようです。

引用元:https://minnshu.com/news/281

最も多かった回答は、「十七回忌以上」の18.2%でした。 次点以降は「三回忌まで」と回答した方が13.4%、「十三回忌まで」と回答した方が11.2%となっています。

引用元:https://www.tomurai.style/_ct/17234033

宗派によってもバラバラですが、最終的には主催する側がいつまでやるかという思いによるのだなと思いました。もちろん親族がうるさい、親世代の常識、地域にもよると思いますが、うちは割と自由ですし、わたしが周囲を気にしないので、妹と相談して決めました。

わが家の何回忌までやるか問題ですが、今年の祖母の7回忌、父の3回忌をもって終了しようと思います。お布施を支払うのも正直大変です。

今日もしれっと、しれっと。


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東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

2件のコメント

くどひろ 様

お父様もう3回忌でしたか…

闘病記を読んでた頃を思い出し、最後の晩餐の焼肉が美味しそうだったなぁとか、不動産の売却って難しいんだなぁと感じたことを、ついこの間の事だった気がしていたんですが。

時の流れは早いですね。そういう我が家の認知症の母もあの頃は1人暮らしをしていましたが、今は老健に入所、2度の骨折で普通食も食べられなくなり、言葉もあやふやで聞き取れなくなりました。

お父様の3回忌に寄せて、自分の中にも時が流れていると教えて頂いたブログでした。ありがとうございます(^^)

奈都さま

当時のこと覚えていてくださるなんて、とてもとてもうれしいです!

老健に入られたのですね。骨折はどうしてもQOL低下の転機となりますよね。
亡くなった祖母は、認知症で骨折したこと自体忘れてしまいました。でも痛い痛いといわなかっただけ良かったという思いと、あの病院のベッドの高さをもっと低くしておけば転落しなかったのにという思いが未だに頭をよぎります。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(80歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて12年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか