「新幹線eチケットサービス」で遠距離介護が超絶便利になった!

新幹線eチケットサービス

3月14日(土)から、JR東日本、JR西日本、JR北海道で「新幹線eチケットサービス」が始まります。

きっぷの予約自体は2月14日から始まっていて、わたしも予約のみ完了しています。通いで介護している人にも便利でお得なこのサービスについて、解説します。

新幹線eチケットサービスとは?

JR東日本グループが運営している、インターネット予約サービス「えきねっと」から引用します。

券売機や窓口できっぷを受取ることなく、お持ちの交通系ICカードやモバイルSuicaで、東北・北海道、上越、北陸、山形、秋田の各新幹線にチケットレスでご乗車いただけるサービスです。早めのお申込みでおトクな「えきねっとトクだ値」「お先にトクだ値」もご利用いただけます。

引用元: https://www.eki-net.com/top/jrticket/ic/

最大のメリットは「えきねっと」との連携

わたしは遠距離介護にかかる交通費(東北新幹線)を節約するため、『えきねっと』を利用してきました。盛岡ー東京間を年間約20往復しているため、とにかく運賃を安く抑える必要があります。えきねっと経由できっぷを購入すれば、通常運賃から5%から最大50%OFFの価格になります。

えきねっとで予約後は、駅の自動券売機で、えきねっとに登録したクレジットカードを使って発券。そのきっぷを自動改札に投入して、新幹線に乗っていました。

この方法だと、まず駅の自動券売機の列に並んで、発券を待たなくてはなりません。さらに改札前できっぷを出し、自動改札にきっぷを投入する手間もありました。荷物が多いときなどは、改札前で財布からきっぷを出し、きっぷを投入するのが面倒でした。

「新幹線eチケットサービス」 を使えば、発券の待ち時間も必要なければ、財布からきっぷを出す必要もなくなり、交通系ICカードやスマホで「ピッ」とやるだけで、改札を通過できるようになります。

今までもチケットレスサービスとして、「モバイルSuica特急券」がありました。このサービスは終了し、 「新幹線eチケットサービス」に統合されます。モバイルSuica特急券を利用しなかった理由は、 クレジットカードがビューカードでなければ、年会費を払う必要があったからです。

安い運賃でチケットレスを実現できるサービスが、「新幹線eチケットサービス」なのです。

うれしいスマホとの連携

「新幹線eチケットサービス」 を使えば、交通系ICカードで「ピッ」とやれば、自動改札を通過できます。

しかし、財布の中のカードは1枚でも減らしたい派なので、Suicaではなくスマホと連携できないかなとずっと思っていました。こちらも連携ができるようになります。ビューカードを持っていなくても、年会費が無料になります。JR東日本ニュースより、引用します。

現在、ケータイ(フィーチャーフォン)および AndroidTMスマートフォンでビューカード以外のクレジットカードを登録してモバイル Suica をご利用の場合に、年会費をいただいておりますが、 サービス向上を目的に、2020 年 2 月 26 日以降クレジットカードによらず無料といたします。

引用元: https://www.jreast.co.jp/press/2018/20190107.pdf

要は、スマホにモバイルSuicaアプリをインストールして、えきねっとと連携させれば、Suicaのカード自体も不要になります。ネット予約で指定席を確保して、あとはスマホを自動改札にかざせば、格安の運賃で新幹線に乗れるようになります。

新幹線eチケットサービスの利用手順

  1. えきねっと(年会費無料)の会員登録をする
  2. スマホやパソコンを使って、えきねっとから列車予約
  3. 自動改札で交通系ICカードやスマートフォンをかざして乗車

スマートフォンを活用したい場合

  1. モバイルSuica(年会費無料)のサイトで、自分のスマホが対応しているか確認
  2. クレジットカードが必要だが、ない場合はEasyモバイルSuicaで登録可能
  3. アプリをダウンロード(iphone,androidとも可)
  4. アプリから会員登録

手持ちの交通系ICカードで「ピッ」と乗車したい方は最初の3つを、スマートフォンで乗車したい方は最初の3つに加え、後半3つも行うと手続き完了です。

新幹線eチケットサービスの注意点

新幹線eチケットサービスを使うと、「東京都区内」という制度が適用外になります。都区内エリアの方は、東京駅までの運賃が乗車券に含まれていたのですが、今後は運賃がかかります。こちらもえきねっとから引用します。また、新幹線から在来線などに乗り継ぐ方も、注意してください。

新幹線eチケットでは「東京都区内」などの特定都区市内制度は適用になりませんので、新幹線eチケットと在来線を乗り継いで利用される場合、全区間を無割引のきっぷで利用された場合の総額を上回る場合があります。

引用元:https://www.eki-net.com/top/jrticket/ic/?_ga=2.59105647.398475481.1583291434-1246938371.1565132135

新幹線の座席もアップグレードできる?

こちらは2021年春以降導入予定ですが、えきねっとを利用するとJREポイントがたまって、グリーン車やグランクラスへのアップグレードや、JR 東日本の新幹線・在来線特急列車に乗車できる特典チケットと交換できるようになるかもしれません。飛行機のマイルを貯める感覚と同じです。

飛行機のように介護割引がないJRですので、こういったサービスを賢く活用して、介護にかかる交通費を減らしましょう。

東北新幹線に乗りまくっているわたしなので、とても楽しみなサービスです。東海道新幹線に関しては、スマートEXがすでにあります。九州新幹線は、2022年春の導入を目指しているそうです。公式サイトもチェックしてみてください!

今日もしれっと、しれっと。


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【わたしの書いた最新刊】
東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

2件のコメント

モバイルSuica特急券はビューカードじゃなくても使えるだろ、うれしいスマホとの連携って・・・
eチケットよりモバイルSuicaの方が安く乗れるし、そもそもチケットレス。

なに堂々と書いてんだよ。

ブログ本文には、このように書いてあります。

『今までもチケットレスサービスとして、「モバイルSuica特急券」がありました。このサービスは終了し、 「新幹線eチケットサービス」に統合されます。モバイルSuica特急券を利用しなかった理由は、 クレジットカードがビューカードでなければ、年会費を払う必要があったからです。』
『最大のメリットは「えきねっと」との連携』

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(80歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて12年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか