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実家の照明を新しくした介護的3つの理由

先週、居間の照明を新しく買い替えました。1つ目の理由は、照明の2027年問題への対策です。蛍光灯の製造・輸出入が禁止され、LEDへの切り替えが殺到する前に早めに替えました。これは介護とは関係ありません。

実は居間の前に、寝室の照明を3年前に買い替えていました。まずはそこから振り返ります。

寝室の照明を替えたときのこと

寝室の照明を替えたときのブログ記事はこちら。

要約すると、母が照明のひも(プルスイッチ)の操作ができなくなり、当時はその理由を白内障と認知症の進行と推測しました。

白いひもが寝室の壁の色と同じだったので、白内障の母には見づらいのではと。もう1つは、母がひもを引く動作を忘れてしまったのではと。結局ひもだけ交換すれば解決したのですが、今後遠隔操作が必要になるだろうと考えて買い替え、これが死ぬほど役に立ったのです。

母がなかなか起きないとき、寝室の照明を遠隔操作でつけると母が起きる確率がかなり高くなります。この3年間、母を起こすときに照明を遠隔で操作してきました。この実績があったので、居間も買い替えることにしたのです。なぜ居間も買い替えが必要なのでしょう。

コタツで寝てしまう母

盛岡の朝の最低気温が一桁になったので、最近コタツを出しました。コタツを出すと、わたしもそうですがコタツから出たくなくなります。母は寝室ではなく、そのままコタツで寝てしまうのです。

コタツで寝られると何がまずいかというと、1つは失禁です。布団で寝てくれれば防水シートで失禁対策をしているので、被害は抑えられます。しかし居間は対策していないので、コタツの敷布団や畳が尿で汚れてしまうのです。掃除が大変だし、ヘルパーさんも対応できません。

もう1つは、母の体が痛くなります。実質畳の上で寝ているようなものなので、そうなります。だから寝室で寝て欲しいのですが、今まで何度も居間で寝てしまう日がありました。

新しい照明はリモコン操作ができる、すなわちスマートリモコンを使って遠隔操作が可能です。母がコタツで寝ようものなら、遠隔で照明をつけて寝かせないようにしたり、起こしたりできます。

和室にあった和風のLED照明

購入して1週間が経ちましたが、早速その場面が訪れ、遠隔で照明をつけたおかげで母は起き、寝室で寝てくれました。

下から照明を撮影

寝室への誘導にも使える

他には、母を寝室に誘導するために使っています。トイレから戻ってきた母に寝室に行ってもらいたい場合は、寝室の照明をON,居間の照明をOFFにすれば、母は灯りのあるほうへ自然と吸い込まれていきます。

また消し忘れも多いので、それも遠隔で操作して消せます。すべては見守りカメラがあるからできることではありますが、照明の遠隔操作はかなり重宝しています。

3つの理由といいつつ、1つ目の理由は照明2027年問題なので、実際は2つでした。コタツで寝かせない、そして寝室への誘導のためです。

居間が和室だったので和風のLEDにしたのと、寝室と同じメーカーのほうが認知症の母にもいいだろうと思って選びました。Amazonで約8,000円で購入(6畳用)、今年の冬はこれで乗り切れそうです。

今日もしれっと、しれっと。


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遠距離介護歴12年以上で、2013年から遠距離介護ブログを運営してきたわたしが、これまでの情報を基に、遠距離介護の定番となる本を目指して書きました!遠距離介護が始まるかもしれないと不安に感じている人や現在遠距離介護中の方に向けた実用書です。

 

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(82歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【著書】
老いた親の様子に「アレ?」と思ったら(PHP研究所)、親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか

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