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介護の取材でいつも気になること

ありがたいことに、定期的に取材の依頼を頂きます。

主に認知症介護、遠距離介護の話が中心で、記者の方やライターさんとコロナ前は喫茶店でお会いしていたのですが、最近はオンライン上で話すようになりました。

ほとんどの方は初対面なので取材の申し込みをされる方はきっと、わたしがどんな人物でどんな対応をするのだろうと、期待もありつつ戦々恐々とする部分もあると思います。

わたしはいわゆる「先生」ではないので恐れられるタイプではないのですが、これまでの経験からなのでしょう。オファーを頂くときのメールの文体や話し方が、会社員時代には経験してこなかった堅い雰囲気なのです。世の中には怖い先生がいらっしゃるのだろうと推測できます。

勉強熱心な記者の方に思うこと

取材される皆さんは、わたしについてめちゃくちゃ勉強されてます。取材相手に失礼のないようにという気持ちが強くあるのだと思います。あとは「先生」から、それは本に書いてあるとか、基礎知識を勉強してこなかったのかとか、お叱りを受けた経験もあるのでしょう。

本を購入して熟読して取材される姿勢を見て、自分はここまでできないなといつも感じます。一方で勉強の成果を披露しすぎる取材もあります。

取材対象の気持ちを乗せる、喜んでたくさん話してもらう流れを作る役割もあると思うのですが、わたしの場合は心の中で「すげー!」と思いながら、それは数年前の考えで今は違っているかもと思うときもあります。

本や過去記事に書いたことはその時点では事実ですが、考えは変化していきます。中には昔の本を読んで取材される方もいますが、当時とは介護の状況も考え方も大きく変わっています。

もしわたしに取材を依頼する場合は、ブログのプロフィール程度を抑えておいて頂ければ大丈夫です。事前に勉強するより、介護やわたしについてあまり知らないところから情報収集していったほうが読者の方と同じ目線になって、よりいい記事になる気がします。

記者の方がちょうど介護が始まって気になる、これから介護が始まりそう、今介護中といって、自分の介護と仕事をオーバーラップさせて取材するケースが多くありますが、あのパターンは結構好きかもです。わたし自身も情報収集になりますし。

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今日もしれっと、しれっと。


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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【著書】
老いた親の様子に「アレ?」と思ったら(PHP研究所)、親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか

【音声配信Voicyパーソナリティ】
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