2年ぶりの人間ドックが結婚指輪問題に発展した話

2018年から区の無料健康診断やがん検診ではなく、高い人間ドックを受け始めました。2018年、2021年と受けていて、今回は3回目。50代になりコロナの影響も小さくなりつつあるので、今後は2年に1回のペースと決めています。

ある方から高級人間ドックで命拾いした話を伺ったのがきっかけで、わたしもお金をかけるようになったのですが、区の健康診断とは全く別ものです。調べる時間、検査項目の数、医師からの説明など、すべてが丁寧でしっかりしています。

今回も通常の日帰り人間ドックに加えて、頭部MRAと膵臓MRCPをオプションで加え、合計13万円の出費となりました。

検査内容はもちろん値段に見合ったものですがサービスも素晴らしく木目調の壁、ムダに大きいヘッドレストのついたソファ、CAさんのような制服を着たスタッフ、専用の移動エレベーターとか、わたしの人生ではほぼ無縁の優越感を味わえます。

特に気にしているのが、胆石。区の検診では見つからなかったのですが、超音波検査をかなり念入りにやるので、見つかりました。症状が出てないので経過観察中ですが、その部分を特に念入りに検査していて、それでMRCPセットをオプションにつけています。

結婚指輪を外しての検査

このMRAやMRCPを受ける際、金属を外す必要がありました。

わたしは常に結婚指輪をしているので、受付で指輪は外してくださいと。2年前の検査では簡単に外れた指輪が、今回は外れません。えっ、あれ? トイレに駆け込み、指に石鹸をつけて指輪を回したのですが、第二関節で引っかかって動きません。

グリグリやってたら指がむくみ始め、難易度がどんどん上がる始末。検査時間に間に合わないと思っていたところで、スポッと外れてくれました。本当に危ないところでした、時間も指も。2年で指が太ったってことか?

朝から2時間30分くらい検査があって、当日午後に分かる範囲で医師から説明がありました。血圧や肝機能、脂質などほとんどA判定。しかし胆のう、脂肪肝あたりは改善されてません。とはいえ症状は出てないので、定期的に観察していくしかありません。治療の必要も今はないと言われました。

3回分のデータを見て、今回の数値が1番良かったです。2年前はコロナ禍でスポーツジムにも行ってなかったので、数値的には良いなりにも最悪で。やはりジムでしっかり運動した分が、数値に反映されてました。胆のうを除いて、健康なようです。

前日夜8時から水しか飲んでなかったので、昼はしっかりステーキランチを食べました。店を出て先ほど外した結婚指輪を指に戻そうとしたら、はまりません。え、なんで?

外すのは難しくても、はめるのは簡単と思ってました。第二関節を過ぎたところで、また引っかかってしまったのです。さっきの激闘で、指がさらにむくんだ? 諦めて指輪を外そうとしたら、外れません。再び激闘が始まり、むくみはさらに悪化してしまいました。

結婚指輪を指に戻すための作戦

2日経ってむくみが取れたところで、再度指にはめてみたところ、やっぱりはまりません。ここまで来るとまた抜けなくなるのではと恐怖を感じ、やむを得ずジュエリーショップに相談することにしました。

結婚指輪は20年前に、吉祥寺の4℃で買ったもの。それは覚えていたので近くの4℃へ行って店員さんに相談したら、指輪のサイズをリングゲージ棒で測ってくれました。棒に指輪を通した店員さんが一言。

店員

指輪がゆがんでます

わたしの指輪は16号ですが、11号のところで止まりました。よく見ると、指輪の形が数字の0のようになってました。16号の指に、歪んだ11号相当の指輪を無理やり入れようとしていたわけです、そりゃ痛いに決まってる!

プラチナの指輪は電車のつり革につかまったり、重い荷物を持ったりするだけで、変形するのだとか。そりゃ20年も結婚指輪をつけてたら、歪みもありますよね。

サイズ直しは無料でしたが、指輪に文字が入っていて直せないタイプの指輪かもと言われました。もし直せる場合は9月末にできるとのことで、結構時間かかりますね。

夫婦で話しあいまして、もし直らなかったらわたしは20年ぶりに指輪なし生活になります。新しく買い直す案も検討しましたが、今お金をかけるべきはそこではないですし。

ちなみにブログに使ったアイキャッチ画像(フリー画像)のタイトルは、「浮気するビジネスマン」でした。

音声配信voicyの最新回は、ひとり歩き(徘徊)のお話です↓

今日もしれっと、しれっと。


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東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

4件のコメント

遠距離介護お疲れさまです。

結婚指輪の話、たいへん興味深いです。私は、年々太ってきて数年前から結婚指輪を付けていると指が苦しくなることがあります。たまに外すこともありますが、数十分の間なので付けられます。ゆがんだり、指輪に文字が入っていると直せないこともあるのは、ショックでした。
直せなかったら、作り直したいと思いますが、難しいですね。

Voicyの「ひとり歩き」のお話しで気になったことは、前に住んでいた家についてです。現在、父は「ひとり歩き」をしませんが、1〜2ヶ月から30年以上前に住んでいた家の話を何度もするようになりました。最初は、
「あの家どうなったんだっけ?」
だったのですが、段々に
(前住んでいた家に)「行ってきた」とか「中に入った」とか「隣の人に何か言われた」とかなってきたので、ただの妄想で済まないかもしれません。
認知症介護は、対策しても新たな問題が出てくるので頭が疲れますね。

いつも楽しく拝聴しています。勉強になることは勿論ですが、聞き続けることで『しれっと』度がアップする気がします。

偶然、私も本日人間ドックでした。夫の健保組合斡旋のため格安で助かりますが、自営業だと補助もなく大変ですね。とはいえ健康あっての自営ですから必要経費と思います。50歳過ぎると時々『要再検査』の封筒が人間ドック検査結果に同封されるようになり、再検査して何事もなく安堵する事が大半ですが、基礎疾患が見つかったこともあり、疎かにできません。自分が倒れては、介護どころではなくなります。

指輪の変形、綺麗に修繕できると良いですね。

最新刊、買いました。これから読ませて頂きます。

sakoさま

指輪のモデルによると言われました。あとで購入カードが出てきて、そこにはお直し不可と書いてあったのでたぶんダメかと思います。
直近のことよりも、昔の記憶のほうがしっかりしていますよね。だけどその昔の記憶もだんだん分からなくなってきて、次第に作話や妄想でカバーするようになるので、最終的には何の話か分からなくなってます。話を受け止めようにもわたしが理解できていないので、いい感じでスルーできているかもです。

かみゅさま

voicyへのコメントもありがとうございます、音声で明日お返事します。
人間ドック、偶然ですね! そうなんです、自分が倒れてしまうと介護どころではないです。妻も病気を抱えているので、尚のことです。

最新刊購入、ありがとうございます!!!

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか