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組織で働く楽しさとひとりで働く楽しさの違い

会社員時代は組織で働いていたので、チームメンバーとのやりとりが日常でした。それゆえ人間関係で悩み、苦しんで、転職を決意したこともあります。

フリーランスになってからは、対人ストレスは激減しました。仕事の進め方を自分ひとりで自由に決められるようになったからです。とはいえ、人と関わらずにできる仕事はありません。

最近は、組織で働いていたときとひとりで働く今とで、コミュニケーションがどう違うのかをよく考えます。

単発の仕事は相手がわからないまま終わっていく

わたしのお仕事は、連載のような長期のものを除けば、ほとんどが単発です。相手がどんな人かを把握できないままコミュニケーションを続け、短期間で終わります。

組織にいれば、苦手な相手とも大人の対応で付き合い続けなければならず、ストレスはどんどんたまります。その点、単発なら、ムカついたりイヤな気持ちになったりしても、ストレスが長引くことはありません。

だからといって、組織にいるほうが大変だと言いたいわけではありません。

組織では、相手の癖や性格が自然とわかってきます。事前に、その人に合わせたコミュニケーションができますし、自分を守れます。長期で一緒にいるうちに慣れることもあるので、このメリットは大きいかったと感じます。

単発のお仕事は、そういう対策が一切できません。相手の能力や常識が何なのか、何もわからないまま仕事は進んでいくので、「なんでこうなるの?」といった疑問が次々と浮かびます。

時が過ぎれば忘れられるのは救いですが、関わっている最中はずっと「なんで? なんで?」ってなります。しかも、自分の基準は会社員時代につくられたものなので、それと違うことはよくあります。

組織にいたときは、チームワークを大切にしていました。チームで目標を達成した喜びは、何にも代えがたく、そういう体験をたくさんしてきてよかったと思っています。チームの運営は、本当に大変ですが、やりがいもありました。

それでも今は、ひとりのほうが気楽でいいなと思っています。

今日もしれっと、しれっと。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(83歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて14年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【著書】
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