妻の膠原病(全身性エリテマトーデス)の状況とまとめ

自己免疫疾患

妻の膠原病(SLE:全身性エリテマトーデス)の話を久しぶりに。

今年2月の退院後、当初は2週間に1回ペースで通院しておりましたが、今はだいぶ落ち着いて、1か月半に1回のペースの通院に変わりました。

入院時に比べれば体調はいいのですが、それでも日々いろんな症状があります。SLEは完治するものではなく、問題ない安定した状態である寛解状態を目指し、再発だけはしないようコントロールが必要です。

妻の症状は、手足のしびれ、だるさ、息切れ、指が曲がらなかったり、光線過敏症なのでUVカットの服やサンバイザーで防御したり、長時間紫外線を浴びない工夫が必要です。うまく紫外線を防御できないと、水膨れや発熱をすることも。

症状もそばで見ていると大変そうで、一番注意しているのは腎臓の障害です。腎不全の可能性もありますし、命に関わることなので、この腎臓の状態を医師もモニタリングしています。

治療にステロイドを服用していますが、体への負担もあり、代表的なところではムーンフェイス(顔が満月のようにむくむ)、感染症にかかりやすくなるなどの副作用もあります。

このステロイドの量を減らすことが目標になるのですが、まだ治療が始まったばかりで、量が徐々に減り、やっと10mgを少し切った感じです。ステロイドを含む10種類のお薬を、変則で1日3回服用しています。

プラケニルというお薬も使っていますが、網膜症の可能性もあるので、最低年1回の眼科検査も必要です。

医師の話を聞いていても、血液の数値が問題なく、腎臓が悪化していなければ、とりあえず日常の小さな症状は些細な事という感じも受けます。でも、当事者からすれば、日々の症状も気になるわけで、これは何とかならないものかと思います。

高額療養費制度や、区の心身障害者福祉手当などの恩恵は受けておりますが、まだまだ社会復帰とはいかず、妻は家の中で生活し、たまに近所のスーパーに行くという生活が続いています。数か月でどうこうなる感じでもなく、年単位で考える必要があります。

他のSLEの方はどんな感じか、主にtwitter、インスタグラムでチェックしています。特にインスタが使える理由は、20代から40代の若い女性が発症することが多いからです。紅斑(赤い斑点)が顔に出ている写真が、たくさんアップされています。

SLEの情報まとめ

わたしがチェックしているリウマチ膠原病専門医のtwitter、SLEで活躍されている女性をまとめてみました。インスタも、#全身性エリテマトーデス でタグ検索して、皆さまの状態を見ることもあります。

製薬会社サノフィのSLEページ。治療、検査、制度など必要な情報がまとまっています。



Twitterはタックマン先生、Aiueotips先生のツイートを参考にしています。荒川区議員でアイドルの夏目亜季さんや、寝たきりから復活された梅津絵里さんのツイートも見ております。

自己免疫疾患医療講演会に参加

御茶ノ水にある東京医科歯科大学の講演会に行ってきました。

ヘルプマークを付けたSLEの方がたくさん参加されていて、この日は小児SLEの話もあり、親御さんの参加もありました。小児のほうが症状が重く、成人以上の影響がある模様。

医師からはストレス、日光、感染症、風邪、あざができやすい、骨折に注意してくださいという話がありました。インフルエンザの予防接種はいいそうですが、生ワクチンはダメという話もありました。

自分が健康でいられるだけで奇跡だな、ありがたいなと思う毎日です。自分にとっての介護ストレスは、大したことないかもな。

今日もしれっと、しれっと。


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東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか