認知症の経過報告(27週間目)・牛乳配達は遠距離介護の救世主?

認知症の母(70歳)が、コウノメソッドと出会って、どんな経過をたどるかをひたすら書いてます。

認知症の母の状態と、現在行っている認知症治療

・コウノメソッド実践医にアルツハイマー型認知症(軽度)と診断されたのが、2013年4月上旬?
・おそらく1年前くらいに発症、祖母が子宮頸がんで入院して家で1人になってから一気に悪化
・サプリメントのフェルガード100M(1日2回)と、お薬レミニール8mgを1日1回処方。
・母ひとりで、1週間生活
・26週目より、秘密兵器?ココナッツオイルとMCTオイルのミックス を使用

?「牛乳配達」 のセールス対応をわたしがしたのですが・・・

特に用心しているのが、「火事」 そして、「訪問販売」 です。ひとり暮らしの高齢者をターゲットに、高額の投資商品を買わせたり、妙な羽毛布団を買わせたり・・・(祖母は布団を買いました)世の中、悪い人はいるもんです。

実際、今までに経験した 「訪問販売」 で、高額で一番怖かったのが、生命保険です。中途半端に会話が成り立ってしまう母ですから、危なく生命保険を何も考えずに更新してしまうところでした。やさしい母なので、なんでも 「ハイハイ」 って言っちゃうんですよね、断れない性格なんです・・・

今回の訪問販売は、 「牛乳配達」 だったんですが、実は1週前わたしが直接応対して、サンプルの牛乳3本と “面白いチラシ” をもらいました。

「ひとり暮らしのお年寄りの見守りサービス」

と書いてあります。その牛乳配達は、訪問時に声かけをしてくれて、声かけ後に手帳にスタンプを押す というサービスです。牛乳は近所のスーパーの方が安いので、買う気がなかったんですが、この見守りサービスのチラシは今後のためにキープしました。

母には、

「牛乳取っちゃだめだよ」

と言って、東京へ戻ってきました。母も ?「牛乳配達は高い」 ?と言い、その週は何事もなく終わったのですが・・・・

母からの電話

母:   「今日、あんたの高校の同級生が来て、牛乳とることにしたから」
わたし: 「え゛~、高いって言ってたのに・・・・」

母から同級生の名前を教えてもらったんですが、誰?という名前。どういう契約だったのかを電話で確認したんですが、母の言葉が意味不明・・・その日はちょうどヘルパーさんが来る日だったので、ヘルパーさんに契約書の内容を読んでもらいました。

どうやら契約してしまったのは本当でした。連絡先(フリーダイヤル)を教えてもらい、東京から解約の電話をかけることにしました。ところが、なぜかつながらないんです。フリーダイヤルって、遠距離だとつながらないんですね・・・・

で、近くにいる妹にお願いして、この牛乳の契約を解約してもらうお願いをしました。

妹:  「あの~、牛乳契約の解約をお願いしたいんですが」
担当: 「それでしたら、先日解約の電話がありましたよ」

誰が?ヘルパーさんがやってくれた? よく聞くと、母自身が契約解除したようです。最近の母の症状として、これはいい効果なんですが、1週間前~1か月間という中途半端に前の記憶を覚えている事が多くなっているんです。薬も変えたし、ココナッツオイルやら百ます計算やらやってもらっているので、何かしら効果が出ているんでしょうか?

おそらくわたしが念を押して、契約しちゃだめ!というのを、思い出してくれたんだと思います。妹から、認知症なので今後訪問しないように という事を伝えてもらって話は終わったんですが、遠距離介護のつらいところってこういうところなんですよね・・・・

結論

認知症の症状は安定しています。最近の変化は、1週間前~1か月前という中途半端な時期の記憶を思い出すようになったことです。相変わらず直近の記憶は苦手で、大昔の記憶は得意なのは変わらないんですが、ちょいちょい思い出すんですよね。その都度、褒めるようにしてます。

「おぉ~、そこ覚えてた!すごいっ!サプリ忘れずに飲むと、効果あるんだよ!」

ココナッツオイル&MCTオイルを食べる時も褒めますし、百ます計算も褒めます。わたしも褒められて伸びるタイプなので、親子似ているのかもしれませんね(笑)


にほんブログ村 介護ブログへ


【わたしの書いた最新刊】
東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(80歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて12年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか