究極の目覚まし時計で光を取り込む『めざましカーテン mornin’ plus』を介護に応用

めざましカーテン mornin’ plus 介護

わたしのぐうたらな発想から見つけた商品を、在宅介護に応用できるかも!と思いご紹介します。

父の遺したマンションで面倒だったこと

父が亡くなってからの半年間、わたしは父親のマンションに帰省する都度通いました。理由は2つで、

  1. ポストにたまる郵便物をチェックするため
  2. 部屋の窓・カーテンを開け、風を通すため

最初の頃は遺品整理であったり、リフォームもあったので、部屋に行く目的がきちんとありました。しかし、だんだん用事がなくなって、ただ部屋の窓を開けに行くだけになってしまいました。母の実家からバスで30分近くかかる場所なので、だんだんこう思うようになりました。

くどひろ
あぁ・・面倒くさい。カーテンの開け閉めとか、自動でやってくれるものないかな

ちなみに空き家に風を通す理由について、空き家管理士協会の山下代表はこう言ってます。

家は空気が動かなくなると、湿気などにより劣化が早くなります。天井裏や床下などに湿気が溜まり、床がふわふわしたりしてくるんです。最低でも月に1回は風を通したり水道も水を流すことで、例えば年に1度しか帰ってこなくても変わりなく過ごせると思います
引用元:https://www.news-postseven.com/archives/20150203_301090.html

で、Amazonで「カーテン 開ける」と検索したらありました!

スマホでカーテンの開け閉めをやってくれる「めざましカーテン mornin’ plus」という商品でした。あれ、これ在宅介護にも使えるんじゃないか?というのが、今日のお話です。

在宅介護にも使えそうな「めざましカーテン」

この商品を見てまず思い出したのは、要介護5の亡くなった父が自宅ベッドから全く動けなかった頃です。

  • 朝になったら、せめてカーテンを開けて太陽の光を浴びたかっただろうな
  • 夜になったら、カーテンを閉めたいだろうな

結局父は自分でベッドから立ち上がれるまでになったので、自分のカーテンの開け閉めはできるようになりました。でもこの商品があったら便利だったろうなと、まず思いました。

認知症の母に関しては、今は自分でカーテンの開閉はできます。しかし、父のように寝たきりになる日もいつか来るでしょう。ヘルパーさんが到着する前に、太陽の光を当てるために使うかもしれません。

あとは体内時計のリズム(サーガティアンリズム)は、朝日を浴びてリセットするという話もあります。このリズムが崩れると昼夜逆転になってしまったり、睡眠障害につながるので、決まった時間に朝の日の光を浴びるのはとても大切です。例えば認知症の人の体内時計を一定にするためにこの商品を使うと、夜眠ってくれない問題の解決につながるかもしれません。

母がデイサービスに行く日、もの忘れ外来に行く日の朝、わたしは早起きをしています。デイや病院に行きたくないとか、準備に時間がかかるなど、いろんなケースを想定しての早起きですが、先にカーテンだけでも自動で開けておけば、わたしも少しゆっくり寝られるかもしれません。

めざましカーテンの機能

めざましカーテンは、片手でワンタッチでカーテンレール(対応できるレールか確認が必要)に取り付けが可能です。スマホでマニュアル開閉もできますが、タイマー機能もあるので、決まった時間に自動でカーテンの開け閉めができます。

またスマホ1台で4つのカーテンレールを開閉できるので、たくさんの部屋に対応ができます。実際にめざましカーテンを利用した動画が、Youtubeで何本もアップされています。正直な感想は、機械音が思ったよりも大きい・・・静音設計に改良されたそうで、ここはどうだろう?

Amazonレビューを見てみると、寝起きの悪い人が購入しているケースが多いように思います。あとは、だーぱん(業界用語でいうパンダ)モデルとかあって、笑えます。お値段は記事を書いた時点で、Amazonでは7,538円でした。

スマカメとの併用も有効ですよね。スマカメを部屋に設置しつつ、めざましカーテンをつければお部屋の状況が分かります。まだ購入はしていませんが、介護にも応用できそうです。

ひとつ前のモデルですが、めざましカーテンがどんな動きをするのか下記動画でチェックできます。

今日もしれっと、しれっと。


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東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか