食べられるうちに食べておこう!認知症の母とのクリスマス

2018年最後の帰省は、母の緑内障治療、大掃除、年末年始の準備、そして毎年恒例のクリスマスのための帰省です。

わたしは、クリスマスから年末年始はいつも都内におります。なので、毎年12月22日くらいまでしか、盛岡には滞在しません。

緑内障の検査結果

母の緑内障が見つかってから、ケアプランを大幅に見直しました。

ヘルパーさん、訪問看護師さん、理学療法士さん、わたし、妹で母の眼に1日1滴ずつ目薬を約2か月差し続けた結果、母の眼の眼圧が15でした。

正常な眼圧は10~21と言われていて、前回の母の眼圧は21でした。眼科医からも正常な値に戻ったので、この状態を続けていきましょうと言われ、ホッとしました。

みなさんのおかげでもあるので、それぞれに眼圧を下がった報告をし、皆さんもホッとされていました。これで2018年の通院がすべて終わったということで、雪降る盛岡の街を、母と数分歩いてランチに行きました。

検査結果がいいとすぐお祝いする

母の健康診断の結果が良かった、眼圧が下がったなど、いいことがあったときは、やたらとおいしいものを食べに行く習慣になっております。

亡くなった父が晩年、氷しか舐められない状況まで追い込まれたのを見ているので、元気なうちにおいしいもの食べておこう!の精神でやっております。

今回は少し奮発しまして、1人2500円のランチを食べました。パンかライスを選ぶことになり、わたしはパンを、母はライスを選びました。

わたしのパンが先に来たのですが、

これ、わたしのパンなの?
くどひろ
いや、ライスって言ったでしょ?
くどひろ
え、食べたいの?
いや、いらない

という「どっちなんだよ!」というラリーを、ランチを食べ終わるまで10回くらいやりました(汗)

母の認知症は、確実に進行しております。日常で「これもできなくなったか・・」と思う瞬間が、増えてきました。あと「こだわり期」の到来で、今までなかったこだわりが増えています。今もそれなりにはやってますが、もう一度、来年は認知症の進行に抗う努力をしようかとも思っています。

難病のほうは落ち着いてます、それ以外は健康だったので、2018年は合格だったと思います。

お祝いはこれだけでは終わらず、ランチから2日後にクリスマスもやりました。

毎年恒例のクリスマス

母が認知症になってから、たぶん毎年やっているクリスマス。今年「も」お寿司とケーキの組み合わせ、さらにノンアルコールビールで乾杯しました!(記事タイトル下の写真)

本当は、盛岡市内の高級なところで外食するつもりだったのですが、21日金曜日は忘年会のピーク。そしてわたしはこの日、母がデイに行っている間に、シーツやほぼ一張羅の上着など洗濯をし、途中でなぜか上着に尿パットが入っていて、それが洗濯機で散乱するというお決まりのハプニングを経由しながら、掃除機をかけ、床を磨き、トイレ掃除、ふとん乾燥機をかけて、ふとんをフカフカにする・・・などをやりました。

母をデイに送り出してから、帰ってくるまでの6時間、ずっと掃除や買い物に行ったので、わたしはヘロヘロで、外食に行く気にもなりませんでした。限られた時間を有効に使わないといけないのが遠距離介護なので、こういう日もよくあります。

去年の母へのクリスマスプレゼントは、父からの遺族年金という生々しいものでしたが、今年は特にプレゼントもなく、母と息子2人で、寿司とケーキを食べて、クリスマスは終わりました。

そういえば介護しているご家族は、どんなクリスマスの過ごし方をしているんだろう・・・今年のクリスマスイブは、ひとりラムでも飲みにでも行こうかと思ってます~

今日もしれっと、しれっと。


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【わたしの書いた最新刊】
東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

2件のコメント

こんにちは。お母様もクリスマスのお食事、喜ばれていたと思います。
お母様が元気でいられるのも介護する側が元気であってこそですので
ご無理なさらないようにお過ごしく下さい。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか