要介護2では厳しい?ケアプランの見直しと遠距離介護のこれから

今回、ケアプランの見直しを行いました。

何を変更したかというと、ヘルパーさんの時間の変更で、布団を敷いてもらうようお願いしたのです。以前、こんな記事を書きました。

認知症の母の布団の敷き方がおかしくなって、布団を敷いている時間の自分の体感温度だけで判断して、布団の枚数を決めます。

例えば、たまたま15時くらいに母が活動的で、暑いと感じていたとします。すると、翌朝の最低気温が−2℃の予報でも、タオルケット1枚で終わりにするのです。

これはまずいと思って、滞在中ずっと母の布団敷きを見守り、布団の枚数を間違えていたら指摘して、「掛布団も出して」と毎日毎日言うようにしました。

少しは効果があったのか、たまに掛布団を自ら出す日もありましたが、認知症もここまで進行すると、新しいことはほぼ覚えられません。タオルケットのみの日もあって、結局ケアマネさんに相談して、ヘルパーさんにお願いすることにしたのです。

ベッドも検討しましたが

ベッドなら解決すると思われるかもしれませんが、母に布団を敷いてもらう理由は、難病で手足の筋肉が萎縮しているので、そのリハビリのためです。コロナで活動量が減少しているので、布団の上げ下げも立派な運動になります。

そのリハビリを奪ってしまうのイヤなのですが、極寒で風邪をひくほうがまずいです。エアコンを設置しているので、寝室を真夏にしてもいいのですが、一晩中つけておくと乾燥します。他の部屋は寒いので、ヒートショックの原因を作ることにもなります。

それでヘルパーさんに布団を敷いてもらうようお願いしたのですが、実は低床ベッドの導入も検討しています。ベッドは運動の機会を奪ってしまうのでイヤなのですが、長期的には必要になると思っての検討です。

最も心配なのは、亡くなった祖母同様ベッドから落ちて大腿骨骨折をして、寝たきりにならないかという点です。78年も布団生活をしてきた人ですし、寝起き直後の寝ぼけ方がかなりひどい母。亡くなった祖母が蘇ったり、家を出たわたしの妹が実家に戻ってきたりします。

そんな状態でベッドを導入すれば、布団の感覚でベッドから立ち上がって、骨折なんてことも考えられます。低床ベッドなら安心かもしれませんが、今度は母が布団を片づけてしまうかもしれません。こればっかりは導入してみないと分かりませんが、来年テストする予定です。

そして、食事の心配も出てきました。ヘルパーさんに食事をお願いするか、宅配弁当にするかも、来年のどこかで検討しないといけないはず。要介護2の枠の中で介護保険サービスを利用してきましたが、これをやると要介護3への区分変更を検討しないといけないかもです。

布団の上げ下げをやらず、料理も作らなくなると、母のやる家事がなくなってきます。さて、どこまで遠距離在宅認知症介護でやっていけるか、いよいよ持久戦に突入です。

自分の直腸から摘出したポリープの病理組織検査の結果が出て、がんの疑いなし! 母の介護面では、これまで以上にスイッチを入れる状況になってきたので、とりあえず自分の健康面に問題なくてよかった! 自分さえ健康であれば、あとのことは何とかなります。

音声配信voicyの最新回は、認知症テストに隠された意味についての解説です↓

今日もしれっと、しれっと。


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東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか