50歳からの死生観

今月中に50歳を迎えることになりまして、それでもブログタイトルは『40歳からの遠距離介護』のままで変更しません。

ブログタイトルには、わたし自身が40歳から祖母と母の遠距離介護が始まったという意味もあれば、少し早めに介護が始まる人に向けての発信という意味もありました。

まさか10年近くもこのブログを続けるとは思ってなかったので、50歳より先のブログについてなんて考えてもいませんでした。

50歳からの死生観

すでに50代に突入している皆さんはどういう気持ちなのか分かりませんが、わたしは50代という若さで亡くなったニュースを見るたびに、自分も可能性はゼロではないっていつも思います。

先日も50代のアナウンサーがお2人亡くなられて、そのニュースを見てとても他人事とは思えませんでした。そして健康に動けて、元気でいられる時間はあまり残ってないんだろうなとも思います。男性の健康寿命は73歳くらいなので、残り23年かぁ~なんて思います。

だからといってネガティブな気持ちになっているわけではなく、残された時間は少ないから、今やれることは今やっておこう!と思う気持ちがこれまで以上に強くなりましたし、時間の大切さや重みをめちゃめちゃ感じるようになっています。

40代はずっと介護をやってきたわけですけど、ありがたいことに介護のおかげで自分の仕事が見つかって(というか自ら仕事を作った)、天職に出会えました。

人生において天職に出会えたこと自体がラッキーだし、天職に巡り合える人はなかなかいないと思っているので、もし何かあったとしても結構いい人生だったと思えます。

今まで、一度も入院したことがありません。たまたま健康でいられたので、ブログも音声配信も休みなく更新できましたけど、これから60歳まで大病することなくいけるのかどうかは分かりません。

そういう大病に対する耐性が自分にはないし、人生において長期の活動休止期間はたまたまなかったので、そうなったときに克服して立ち直れるだけの力が自分にあるのだろうか? そういうとき自分の弱さに気づくことになるかもしれません。

わたしが今できることは、運動をしっかりやって健康を保ちつつ、2年に1回行っているそこそこ高い人間ドッグを受け続けることかなと思っています。50代になると、どんな死生観を持つようになるのでしょう??

音声配信voicyの最新回は、高齢者が不便に感じる5選について話してます↓

今日もしれっと、しれっと。


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東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか