6/13(土)のNHKスペシャルは、「生活不活発病」の特集です。
震災以来、毎年、全町民を対象にした「生活機能調査」を実施してきた宮城県南三陸町で要介護状態につながる大きな要因として浮かび上がってきたの が、“生活不活発病”だ。生活不活発病とは、体を動かさなくなることで心身の機能が衰え、放置すると寝たきりになることもある病気。南三陸町では震災後に 歩行困難になるなど生活不活発病のリスクのある人が今もおよそ3割いることが判明した。(引用元:http://www.nhk.or.jp/special/detail/2015/0613/index.html)
「徘徊」はどこへ行くか分からないので、目が離せません。逆に「動かない」場合、介護する側は安心しがちですが、本当に怖いのは、圧倒的に後者というお話です。
「動かない」 恐ろしさを身を持って知った
亡くなった祖母は認知症で徘徊する人でしたが、この生活不活発病(廃用症候群)で亡くなったと思っています。
子宮頸がん発見(元々認知症) → 病院内を徘徊 → 大腿骨骨折 → 生活不活発病 → 死去
がんの進行スピード以上に、大腿骨骨折してベッドで過ごすようになってからの衰え方は早く、骨折後8か月で亡くなりました。
病院のベッドで寝ているから、施設でゆっくりしているから大丈夫ではないんです。むしろ、程よく動いているかを見るべきです。うちの認知症の母も最近、似たような事がありました。
冬の寒さで活動量減る → 1日中寝ている → 立ち上がれなくなる → 認知症の薬飲まなくなる → 尿失禁する → さらに何もする気がなくなる
母の場合はグルタチオン点滴を2回打って復活したわけですが、もし通いの遠距離介護をしていなかったら、年1回の帰省程度だったら、71歳の若さで寝たきりになっていたかもしれません。
「生活不活発病」 になるきっかけ
「生活不活発病」の研究をされてきた、大川弥生医師が対策に奔走するというのが、今回のNHKスペシャルのお話です。公式サイトの一部を抜粋すると、
生活不活発病は“すること”がなくなることで生じると指摘する大川医師は、本人が“すること”を取り戻し、自ら体を動かすことで“生活を活発”にすることが回復の鍵となると訴え、介護対策に奔走している。
日常のちょっとした事がきっかけで、「生活不活発病」になります。祖母は大腿骨骨折で、母は気候の変動が原因ですが、以前書きました過保護過ぎる介護がきっかけということもあります。定年になってやる事がないお父さんも、十分きっかけになり得ます。
母が「腰が痛い」と連呼し始めた時、年相応と勘違いしたのですが、結局は活動しないで1日中座っていたのが原因でした。遠距離介護でたまにしか会えない人は、特に要注意です。認知症の方もふだん動いてないという意識がないので、こちらも対策が必要です。
我が家の対策
訪問看護・介護、訪問リハビリ、デイサービスと、絶えず人の出入りをさせて対策してきましたが、冬場動かないことで症状が急変しました。今月よりデイサービスで週1回、買い物支援を始めたことで、本人は張り切っています。
わたしが帰省すると、コーヒー持ってきて!とか、お菓子取ってきてなど、いちいち仕事を増やすのですが、独居だとまた逆戻りです。認知症の薬とは別に、どうやったら活動を自然とするのか、次の冬までにさらに対策をしておかないとと考えています。
今本を読んでいる途中なのですが、大川先生と奇跡的に同じこと言ってる部分がありました。続編書きます。
今日もしれっと、しれっと。
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