認知症の母が受けた長谷川式認知症スケールの結果

音声配信voicyでだけお伝えした、2026年の長谷川式認知症スケールの結果の話をブログにも残しておきます。毎年1月に、認知症のテストである長谷川式認知症スケールを母に受けてもらっています。過去記事はこちら。

2026年からテストは受けないつもりでいた

母の認知症は重度まで進行し、この先症状の改善も見込めません。抗認知症薬を処方してもらって、攻めの治療をしようと考えていませんし、むしろそれはリスキーとすら思っています。

今後はテストの点数に関係なく、健康で穏やかに過ごしてくれればいい。そんな思いで、ものわすれ外来へ行きました。先生に他のご家族はテストを受けているか聞いたところ、認知症介護歴14年目で、重度でテストを受け続けている人はいないとのこと。

テストの点数をデータ収集している医師ならテストをするかもしれないけど、うちではやらないと。しかしかかりつけ医とのやりとりから、何となく流れでテストやりますか? みたいな話になり、受けることになりました。本当によくわからないのですが、流れでそうなりました。

2026年の点数は?

2026年のテスト結果は、0点でした。

昨年は4点でしたので、とうとう来たかという感じです。母との日常会話から考えて0点はあり得る話で、うまくいって3点くらいと思っていたので、ショックではありません。

看護師さんの「今何歳ですか?」「ここはどこですか?」質問に対し、母は「お父さんがね、あれ、なんだか言ってたのよ」「ご近所さんがどうのこうのって」と、全く関係ない話をひたすら続けていました。

母なりに取り繕っているのですが、その取り繕う言葉も意味を成していないので、看護師さんは理解できませんし、最も時間を共にしてきたわたしですらわかりません。

「桜、猫、電車」をすぐ言い直すと3点もらえるのですが、今年はこれもできず。唯一の得点源を逃した時点で、母の隣に座っていたわたしは0点を確信し、そのとおりとなりました。

テストは0点でもできることはある

テストが0点なので、何もできない、何もわからないと思われるかもしれませんが、そんなこともないです。

ご飯は「おいしい」と表現できますし、「眠い」「疲れた」「痛い」といった意思表示もばっちりできます。息子であるわたしのことはたまに忘れますが、0点でも覚えています。

0点の認知症の母を、これからも遠距離在宅介護していきます。0点だったからといって、介護施設に預けるつもりはないです。施設利用のきっかけは、もっと他のところにあると思っていて、テストはきっかけになりません。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(82歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて14年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【著書】
工藤さんが教える 遠距離介護73のヒント(翔泳社)、老いた親の様子に「アレ?」と思ったら(PHP研究所)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか

【音声配信Voicyパーソナリティ】
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