母の認知症の症状に、「ものとられ妄想」 があります。認知症ご本人が片づけた場所を忘れてしまったのに、身近な家族が泥棒扱いされてしまいます。
わが家でよくなくなるモノは、ハンコ付ボールペン、財布入り巾着、メガネです。100%家の中にあり、自分で片づけて忘れてしまうのですが、母は必ずこう言います。
一般的な「ものとられ妄想」の対処法
ものとられ妄想の対処方法として、よく本に書いてあるのがこちら。
- 間違いを指摘せず、同情してあげる
- 丁寧に話を聞いてあげる
- 話題を変える
- 一緒に探すフリをする
- 身近な人がまず、一番に疑われる
真面目にこの通り1年間やってみたわけですが、その場で対処はできても次の日はまた同じことの繰り返しです。しかも、丁寧に話を聞いてあげると、犯人がどんどん増えていきます。
ヘルパーさんから始まり、ケアマネが持ってった、妹が欲しいと言ってたと聞いているわたしは、どんどんネガティブな気分になります。最も身近である息子(わたし)を犯人にする事がないんです。本のセオリー通りなら、犯人はわたしになるはずですが……。
1年を過ぎた頃からは、すぐ探してモノを見つけて本人に見せるという手法をとりました。母はパターンが決まっているため、失くす場所を推測できるのです。
現物を見せると、ものとられ妄想はすぐに消えて反省します。ところが置き場所がどんどん変化していき、モノ探しの時間が長くなり始めました。5分、10分だったのが、30分以上探す日も。何か手はないか?と考え、Amazonであるものを購入しました。
キーファインダーで泥棒扱いに立ち向かう!
キーファインダーは名前の通り、鍵を探す機械です。
よく失くしてしまうモノに、受信機をつけます。そしてキーホルダーの色と同色のリモコンボタンを押し続けながら、お部屋をウロウロします。モノの近くに行くと、キーホルダーがピピピピッと反応するというものです。
付属品一式。ボタン・リモコン電池の替え、左2つはキーホルダーではなくシールで貼りつけるタイプ
キーファインダーを使ってみてのレビュー
受信機の数で値段は違いますが、わたしが買った4個セットは3,395円(税込・送料無料)でした。
<メリット>
・目につくようなところならば、隣の部屋でも反応する
・探す場所が予測がつく場合は、かなり効果的
<デメリット>
・押入れの中、引き出しの中は、2m~3mくらいまでいかないと反応しない
Amazonレビューは高評価でしたが、わたしは厳しく★3個です。
毎日モノ探しをしていたので、購入後は探す時間が激減したのは事実です。また盗った盗ってないのやりとりがないので介護者も疲れないし、認知症本人のプライドも保たれます。ただ、キーホルダーが反応せず見つけられないと、違うイライラもあります。
技適(ぎてき)マークのない無線機器を日本国内で利用すると、電波法違反で罰せられる恐れがあるので、購入の際はご注意ください。
下記モデルは、電波法技術基準に適合しています。電池交換に関しては、わたしの使っていたキーファインダーは使用頻度が多く、1年も持たずに買い替えていました。電池交換モデルもありますので、お好みで選んでください。
Tile Mate(2022)ブラック/電池交換不可(最大約3年) RE-44001-AP 紛失防止 スマートスピーカー対応[Compatib…
Tile Pro(2022)ブラック/電池交換版(最大約1年) RE-43001-AP 紛失防止 スマートスピーカー対応[Compatible …
今日もしれっと、しれっと。