「出版って、どうやって決まるの?」
このブログをきっかけに、5冊の商業出版の本を世に出すことができました。改めてブログが書籍化するまでのプロセスをまとめました。
ブログが書籍になるまでのプロセス
ブログのアクセスが伸び悩み、ブロガーの染谷昌利さんに相談したことがすべての始まりです。
ご本人も忘れていた「電子書籍(Kindle)」という軽いアドバイスが、ブログ書籍化へのすべての原点です。ブログを書いていれば、電子書籍を作るのにネタは困りませんし、体裁を整えフォーマットをkindleに合わせるだけです。
アドバイス通り電子書籍が2015年頭に完成したとき、「紙の出版も、ダメ元でチャレンジ!」 という気持ちはありました。
出版社への持ち込みは採用確率が低いということは、事前に調べていました。特定のルート(コネ)や出版エージェント(代理人)が効果的という事をネットで調べ、コネも知人がいたのでお願いするつもりでした。
ただ、電子書籍という書籍化のベースがあって、この作品は出版社にどう評価されるんだろ?と思いました。コネではなく、ガチでどう評価されるか試したかったので、あえて出版エージェントを選びました。
出版エージェントを使うと、印税の何割かを持っていかれますが、コネの数十倍の出版社へ同時にアプローチしてくれるメリットがあります。昔アイドルがデビューするとき、レコード会社がプラカードを挙げるあのイメージです。何社からオファーがあるのかも、見たかったのです。
日付 | 活動内容 | 詳細 |
---|---|---|
2014.08.04 | 有名ブロガーの染谷昌利さんの個人コンサルティングを受ける | 運営ブログのアドバイスを受ける。 このとき、ポロっと「電子書籍」にしてみては?と言われる |
2014.09.01 | 電子書籍の執筆開始 | 新幹線、実家、コワーキングスペースで毎日書きづづける |
2015.01.01 | 電子書籍発売開始 | 紙でも出版できたらなぁ~と思う |
2015.04.23 | 出版エージェント 「企画のたまご屋さん」企画書提出 | たまご屋さん指定の企画書はなかなかのボリューム。返事までは1~3か月かかるとのこと |
2015.05.01 | 企画のたまご屋さんより、企画採用の連絡 | 予想外の返事の早さに驚く |
2015.06.18 | 企画のたまご屋さんより、出版社各社へ一斉オファー | オファー当日に、2つの出版社から問い合わせを受ける |
2015.06.26 | 2つの出版社と面談 | 面談でそれぞれ条件提示と、これから電子書籍を読むと言われる |
2015.07.13 | A社より連絡があり、正式にオファーを頂く | 初めてプロから電子書籍の評価を受ける |
2015.07.15 | 廣済堂出版より1次会議通過の連絡がくる | 面談の手応えがなかったので、通過に驚く |
2015.07.28 | 廣済堂出版より、正式オファーを頂く | 廣済堂出版に決定。新書での発売が決まる。 |
2015.08.06 | 出版作業スタート | たくさんのメールのやりとりが始まる |
2015.08.20 | 染谷昌利さんのコンサルを再び受ける | 出版したときに著者は何をすべきかのコンサルティング。目から鱗なことだらけ。 |
2015.10.28 | 発売決定! |
ハードカバーか新書か?
ありがたいことに、2社からオファーを頂きました。A社はハードカバーで値段も高め(1400円くらい)、B社は新書サイズで安い(864円)。出版するっていうとハードカバーをイメージされると思うんですが、わたしは新書がいいと思ってました。
ハードカバーは表紙をかっこよくできますし、重厚感があります。次はハードカバーでやりたいと思ってますが、多くの人に届くかどうかだけを考えてました。新書は安くて、すぐ読めて多くの人が手にしやすいんです。
プロから見たわたしの文章の評価
今までプロに、自分の文章を見てもらったことがありませんでした。今回2社の評価を受けたわけですが、同じことを言われました。それは「読みやすさ」。
実は発売日が1か月早まったのですが、理由は思った以上に読みやすかったということでした。いやぁ・・飛び跳ねましたよ、母の横で(笑)ただ、面白い!とは言われないんですよね、やはりまだまだです。
編集をするたびに、文章ってこうも変わるんだ!という瞬間をたくさん体験させてもらって、すごく成長できたなって思います。これは今後のブログにも生かされるはずです。
ひとりでも多くの人が、自分の介護体験を発信する世の中へ
多くの介護者が、ブログや書籍、イベントで話すなどなんでもいいので、ひとりで抱えずに情報発信して欲しいなって思います。わたしなんて医者でもない、介護職でもない、単なる一介護家族です。なのに出版してしまうんですから、誰でも可能です。
これから認知症介護で悩む人は急増するので、「誤解ない」発信をしていくことで、これから介護が始まる人にも何かいい影響を与えられればなって思います。それはわたしだけでなく、みなさんが可能なことです。
今日もしれっと、しれっと。
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