認知症の母が、71歳の誕生日を迎えました!
川崎幸クリニックの杉山孝博先生の言葉を借りると、母は72歳か73歳 ”相当” なんです。先生曰く、認知症の人の1年は、普通の人の2年か3年に相当するんですよね。気になる方は、下記記事も合わせてどうぞ。
という事で、わたしの意識は72歳の誕生日祝いです(笑)昨年はベタに、お寿司とケーキでお祝いしました。こういう話をすると、
「40kaigoさん、親孝行でえらいわね~」
って、褒められるんですが、わたしにとって誕生日は親孝行ではないんです!ネットで流行っている言葉を使うならば、完全に「斜め上」(予想を裏切る)から祝っています。誕生日は、目的を持って臨んでいます!一つ目は・・・・
認知症テストでいい点数を取ってもらいたい
認知症テストで最もメジャーな長谷川式認知症スケール。このテストの第1問って、ご存知ですか?1問目は、
「お歳はいくつですか?」 (2年までの誤差は正解)
これを正解してほしいんですよね・・・・母はこれが答えられません。やたらと71歳という事を連呼、さらに日常にはない行事もミックスして総合的に記憶に植え付ける!これは親孝行ではないです、訓練ですwwww
ちなみに以前ご紹介しました 「三宅式簡易認知症テスト」 は、認知症かどうか5秒で分かるテストです。誕生日関連記事ということで、ご紹介です。
グループホームでいうところのレクリエーション
2つ目はレクリエーション目的です。以前グループホームの見学に行った時に、季節行事レクリエーションがありました。入居者に四季を感じてもらったり、日付を確認してもらう事って認知症の人にとって重要なんですよね。誕生日もこれと同じ発想をわたしは持っています。
誕生日は季節行事みたいなもので、今何月か?どういう時期なのかを感じてもらうためのレクリエーションだと思ってます。で、今回企画した誕生日はこちらの2つです。
フットケア・リラクゼーション
介護予防支援団体のフットケアのチラシを、認知症の病院で見つけました。訪問でフットケアしてくれるサービスです。母はシャルコー・マリー・トゥース病なので、足の形はこんなんです。土踏まずが深く、甲が高い凹足というものです。
この 作品 は クリエイティブ・コモンズ 表示 3.0 非移植 ライセンスの下に提供されています。
こんな足の形をしているので、たこができやすいです。なのでたこを取ったり、足爪を整えたり、足浴をしたりというコースで、約60分。同世代?の女性の方と話もはずみました。
しかし、リラクゼーション直後から、この思い出は消えていきました・・・非日常を演出したのに、夜には忘れてるとは・・・認知症手ごわいぞ。
寿司食べ放題 120分1本勝負
71歳の胃袋に、寿司食べ放題はよくないんですけど、これも非日常ということで、2人で行ってきました。普通のお寿司屋さんが月1回だけやるイベントなので、回転ずしよりクオリティの高いものを期待したんですが、おいしくない!!
ただ、こちらは覚えていてくれています。翌日には忘れそうですけど。今、口から寿司が出てきそうですけど、キーボードはかちゃかちゃ動いてます。
誕生日をお祝いするだけではなくって、誕生日を使った脳のリハビリテーションを目的としています。完全にゆがんだ誕生日ですが、多少は効果があるんだろうか・・・・
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