認知症の人とキャッシュレス社会のメリット・デメリット

キャッシュレス

10月からの消費税増税に伴い、店頭でキャッシュレス5%ポイント還元の看板が目につくようになりました。わたしもキャッシュレス生活を謳歌していますが、認知症の母となると話は別です。

わたしのキャッシュレス生活

わたしはドコモユーザーで、dポイントを主に集めています。相性がいいのが「iD」なので、特にコンビニではスマホをかざして決済し、たまにQRコード決済は「d払い」をしています。

携帯代、実家の光回線代、遠距離介護の交通費などもすべてdポイントになるので、ポイントはまあまあ保有しています。使い道はスマホの機種変更時、あとはドトールの支払いはすべてdポイントですし、使えそうなところでは積極的にポイントを使っています。

もっとキャッシュレスな社会に!と思いつつ、実家に戻ると状況は一変します。

認知症とキャッシュレス社会のメリット・デメリット

認知症介護の代表的あるあるは、財布に小銭が貯まるというものです。お金の計算ができなくなるのが理由ではないという話は、下記関連記事を読んでみてください。

認知症の人が買い物できないのは、「計算が苦手」という理由ではない!

2016.10.24

うちの母も小銭が貯まるので、わたしが帰省の都度お札に交換しています。

キャッシュレス社会になれば、これが解消されるのでいいなと思いつつ、認知症の人にとってのキャッシュレス社会で考えられる、メリット・デメリットを挙げてみました。

ちなみに近所のスーパーのキャッシュレスは、ポイントカードに専用機で現金をチャージするタイプのものなので、その視点が多めです。

メリット

  1. 認知症の人が後ろの客を気にせず、お買い物ができるようになる
  2. 1.によって不安が解消され、社会交流が広がり、活動的になる
  3. 認知症の人のお財布の小銭パンパンがなくなる

デメリット

  1. ポイントカードの再発行を4回している母なので、チャージしたカードも紛失する(利用停止機能はある)
  2. お金の計算はゆっくりならできるのに、その機会を奪ってしまう
  3. ヘルパーさんにはチャージしたカードを預けづらい
  4. 残高レシートをなくすので、専用機で都度確認が必要
  5. チャージの仕方が分からない
  6. 第三者や家族による悪用
  7. キャッシュレス決済するスマホを持ってない、携帯を忘れる

わたしの周りには、意思をもってクレジットカードを使っている軽度認知症の方はいます。一方で、キャッシュカードとキャッシングを間違えていたという話や、際限なく購入されると怖いので、クレジットカードは持たせないという話もあります。

キャッシュレス先進国であるスウェーデンでは、こういう報告もあります。

経済的、身体的、技術的な理由などさまざまな事情からスマホやPCなどを持たない・持てない人々が、キャッシュレス化の波を受け、現金の入出金や生計費の支払いといった「基本的な支払い業務」に不都合を経験していることが、各地から報告されている。

引用元: https://gendai.ismedia.jp/articles/-/57100?page=2

今の母に、キャッシュレス習慣を覚えてもらうのは正直厳しいです。10回、いや50回教えても、財布を持ち出すと思います。

このスーパーのわたし用のポイントカードは作り、キャッシュレス5%還元を受ける準備は整いました。母のカードはどう運用しようかと考えています。おそらくチャージしないまま、単なるポイントカードとして使うと思います。でも5%は大きいよな・・・。

キャッシュレス社会が認知症の人にとってプラスになるといいのですが、そういった議論はこれからでしょう。ポイント還元が2020年6月で終わるので、その後どれだけキャッシュレスが定着するのか、楽しみです。

今日もしれっと、しれっと。

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ABOUTこのブログを書いている人

1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住の介護作家・ブロガー。認知症ライフパートナー2級、認知症介助士。なないろのとびら診療所(岩手県盛岡市)地域医療推進室非常勤。祖母(認知症+子宮頸がん・要介護3)と母(認知症+CMT病・要介護2)のW遠距離介護。2013年3月、2回目の介護離職、同年11月祖母死去。2017年悪性リンパ腫の父(要介護5)も別拠点で在宅介護したが死去。現在も東京と岩手を年間約20往復、書くことを生業にしれっと介護を継続中!NHKニュース「おはよう日本」、NHK「あさイチ」でこのブログが紹介されました。連載:介護ポストセブン(小学館)、著書:ムリなくできる親の介護(日本実業出版社)医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか