ただただ感謝しかない10年半利用したデイサービスの閉所

2015年1月に利用開始したデイサービス。2025年5月31日終了なので、約10年半母がお世話になりました。週1回から利用を始めて、気づけば週5回までになっていました。

母以上にわたしのほうがお世話になっている感じがしまして、母がデイに行っている間に仕事をしたり、買い物をしたり、講演会に行ったり。わたしは何一つ不安を感じずに、他のことに集中できました。

全国にすばらしいデイサービスはたくさんあると思いますが、わたしの中では唯一無二のデイサービスで、介護福祉士、社会福祉士、看護師、スタッフの皆さんの気遣いや優しさを存分に受けた母は、幸せだったと思います。

わたしは頭や手を動かしてやるべきことはやっていますが、デイの皆さまのレベルで優しく母の介護はできません。

実は最初の頃にデイサービスのことは書いてもいいけど、自然に広がる感じがいいと所長さんに言われたので、あまりブログには書いてきませんでした。それでも12年以上ブログを続けているので、少しだけある過去記事で10年を振り返りたいと思います。

2015年から2025年までのデイの記事を振り返る

最初にぶつかった壁が、2015年3月のこちらの記事。母が仮病を使って、自宅まで送迎に来てくださったスタッフさんを1か月連続で追い返しました。

デイサービス
すぐにデイへ行って相談、母に役割を持たせることで解決しました。
調理リハビリテーション
もう1つの壁は入浴です。母は自宅以外のお風呂には入らないと言いつつ、実は自宅でもお風呂には入らず、たまにシャワーか体を拭くぐらいでした。そんなことが8年も続き、コロナ禍に妹が母をお風呂に誘ったところ、すんなり入浴。

認知症が進行した影響もありますが、その流れでデイのお風呂も利用できるようになったのです。
おそらくこのデイを利用していなかったら、母はもっと早く弱っていたと思うし、在宅で介護は続けられなかったと思います。

わざと遠い場所にトイレがあり、そこまで手引きや歩いていくことで活動量を維持していたデイでした。オープンな1階ではOLさんがランチしていたり、小学校から帰ってきた子供がゲームをしていたり。2階はデイサービスで、子供が遊んでいた記事はこちら。
デイサービス
また介護の困りごとがあったらケアマネさんに相談するのと同じレベルで、デイの所長さんに相談しておりました。

デイの入口の看板

送迎のとき毎回手を振って母を見送り、運転しながらそれに応えてくださる感じとか、帰宅した母が手を振ってデイの送迎車を見送るときもそれに応えてくださる感じとか、当たり前のようで当たり前ではないんですよね。

本当にお世話になりました、ありがとうございました!

今日もしれっと、しれっと。


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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【著書】
老いた親の様子に「アレ?」と思ったら(PHP研究所)、親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか

【音声配信Voicyパーソナリティ】
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