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部位別のがん死亡数と母の大腸ポリープの組織検査の結果

採便キット

まずは日本対がん協会が公表している、がんの部位別統計からご覧ください。

がんの部位別統計

男性の死因のトップは肺がん、女性の死因のトップは大腸がんです。

女性はなんとなく乳がんが多いのかと思いきや大腸がんが多く、男女ともにすい臓がんが増加している点も、見逃せません。

このデータを見て、母にも大腸内視鏡検査を受けてもらおうと思ったのですが、大腸がんの検査なら便潜血検査でいいのでは?と思われた方もいるでしょう。東京・春日クリニックのページを引用します。

健康診断で行われる大腸がん検診は“便潜血検査”です。これは大腸検査を行う方を選ぶ検査であり、がんの有無を調べる検査ではありません。便潜血陽性の方を調べても1/3の方には異常が見つかりません。一方早期がんの1/3以上、やや進行した進行がんの14%では便潜血は陰性と言われています。また初めて大腸内視鏡検査を受ける方の40%以上に良性腫瘍である腺腫というポリープが見つかります。このポリープを切除することで将来の大腸がん罹患率、死亡率を半数近くに減少させることが明らかになっています。

引用元:http://www.kasuga-clinic.com/seimitu/daicyou-naishikyo.html

わたしも40代前半で、大腸内視鏡検査を受けたら、良性のポリープが数個見つかりました。それから2年に1回のペースで、検査を続けています。

もうひとつ、母自身に便潜血検査をやってもらっていたのですが、トイレできちんと便をぬぐうことができていたのかという不安がずっとありました。母はきちんとやっていると言いますが、認知症の取り繕いの可能性もあって、わたしは全く信用していませんでした。

そんな事情もあって、母にも大腸内視鏡の検査を受けてもらいました。

大腸内視鏡の診察結果

7月初めに2泊3日の入院で、大腸ポリープを切除し、無事退院しました。

切除して終了というわけではなく、切除した組織を顕微鏡で確認して、初めて大腸がんではないと判明します。妹が母を連れて病院へ行ったのですが、診断結果は・・・。

見つかったポリープ、すべてがんではありませんでした!

それは良かったのですが、前の病院の検査結果と相違がいくつかありました。まずポリープは4個と診断されましたが、実際は6個ありました。

大きいポリープは5mmくらいかなという話でしたが、実際は7mmありました。がん研有明病院のデータによれば、5mm以下でがん化率が0.2%、6mm~10mmで5%、11mm~15mmで37%だそうです。

がん化率がいくら低くても、7mmでもがんの可能性はあります。そうではなかったことにホッとしております。

わたしは写真を見ていないのですが、妹曰く、思ったよりポリープはでかいし、色も黒っぽくて、結果を聞くまでドキドキしたと言ってました。しばらくは大丈夫だと思いますが、ポリープができやすい体質の方もいるようで、何年かに一回は検査を受けてもらおうと思っています。

ただ、認知症の母の大腸内視鏡検査の付き添いはなかなか大変なので、もっとラクにできる方法はないか、次回までに調べてみたいと思います。

認知症 大腸内視鏡

このブログを読んでいらっしゃる40代~60代の介護者の皆さんも、ご自身のがんについて考えることもあると思います。

わたしは2年に1回、自分にめっちゃ投資して人間ドックを受けておりますが、来年はすい臓がんの検査をオプションとしてつけるつもりです。

人間ドック 10万 お金をかける

会社員時代は、60歳まで生きられればいいかなと思っていた時期もありました。でも今は、元気に長生きしたい、一生現役で仕事したいと思うようになりました。

今日もしれっと、しれっと。


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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【著書】
老いた親の様子に「アレ?」と思ったら(PHP研究所)、親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか

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