わたしは、読んだ本すべてを読書記録としてInstagramにアップしています。1年でアップした本の数は、今のところ45冊。だいたい1週間に1冊ペースで、かなりの遅読家です。
ノンフィクション(特に介護系とビジネス書)ばかり読んでいたんですが、たまたま小説家の先生方とお会いする機会があって、皆さんの本をひととおり読んでからは読書の幅が広がりました。あとはさわや書店さんがラジオでお勧めしている本を、無条件で買ったりもします。
本を作る側になってみて、1000円前後で著者のノウハウや体験、エンターテイメントが手に入れられるって、かなりコスパがいいと思っています。編集者、校閲、出版社の営業、書店、そして著者のかける膨大な時間・・内側が見えるようになってから本の価値が分かり、欲しいときにすぐ買うようになりました。
前置きが長くなりましたが、読んだ介護系の本の中で、やっぱりこの本いいわ!と思った厳選5冊をご紹介します。
この記事のもくじ
認知症「不可解な行動には」理由がある(佐藤眞一)
心理学者で、大阪大学人間科学研究科教授の佐藤眞一先生。
認知症の人の行動や心理状態について、心理学や人間行動学からアプローチしているところが、とにかく面白いと思いました。お医者さんはこういう書き方は絶対しないはずなので、わたしには斬新でした。この本は付箋だらけで、事あるごとに読み返しています。
明日から役立つ 認知症のかんたん診断と治療(平川亘)
川越にある池袋病院の副院長・平川亘先生の本です。この本があれば、家族や介護職でも認知症の診断ができるようになるし、お薬の量や種類まで判断できるようになるとわたしは思います。価格が4500円+税とちょっと一般の人には高いのですが、医学書から見れば激安です。下手な医者の診断に困っている方は、絶対この本です。
見落とされた癌(竹原慎二)
膀胱がんでステージ4、余命1年と宣告された元ボクシング世界チャンプの竹原さんが復活するまでの闘病記です。奥様と一緒に膀胱がんに立ち向かう姿、病院や医師との向き合い方がとても面白いです。
なんとめでたいご臨終(小笠原文雄)
在宅医療の医師・小笠原文雄先生の本で、現在もバカ売れ中です。この本一節「最期まで家にいたい」という願いが叶う時、目には見えないいのちの不思議さがある」を、つい数か月前に父で体感しました。病院でなく、自宅で看取ることを少しでも考えている人はぜひ読んでみてください。
大往生したけりゃ医療とかかわるな【介護編】(中村仁一)
GWにミスドでこの本を読みました。その1か月後には父の介護が始まりましたから、なんとも運命を感じる本です。最期を穏やかに逝くということが、どういうことなのかを学ぶことができます。生きてもらおうと医療・介護の手を施すことによって、かえって最期の穏やかで心地いい時間を奪ってしまっている医療・介護の現状を理解できる本です。
なぜ孤独死は理想なのか、この本を読むと違った考え方が得られると思います。
今日もしれっと、しれっと。
くどひろさん、こんにちは。
最近やっと「大往生したけりゃ~介護編」読みました。父の体調がおもわしくなかった時、前作を読み参考にしました。今回も色々考えさせられる内容でした。死にゆく人に対して苦痛を与えないようにするにはどうしたらよいのかに加え、医療に従事する人の負担を高齢者が増えていく時代にどう減らすことができるのかを考えられていましたね。著者が書いていたように、私も「お医者さんは、患者が自分で体を治すのを手伝うことしかできない」と考えています。続編が出版されていたとは知らなかったので、紹介して頂きありがとうございました。
ところで、明日から盛岡に行くことになりました(弟の件です)。母とも行動することになります。こんな寒い中高齢者を連れて移動するのは避けたいところですが、やむなしです。それより東京駅まで電車が動いてくれるかが、最初の問題ですが…。
くどひろさんも、これからが一番寒い時期なので、帰省の際はお気を付けくださいね。
みーしえるさま
大往生~はベストセラーで、多くの人の常識が少し変わった本だと思います。実はわたし続編しか読んでおりません・・・汗。
都内の雪の量は本当に多いですね。電車はなんとか動いているようですが、東北新幹線も雪に強いようでチョイチョイ止まったりするので、気をつけて帰ってください!