頻繁にやっていたCMのおかげで10万円をもらった話

遠距離介護で帰省中、岩手でやたらと流れていたCMが『住民税非課税世帯等に対する臨時特別給付金』です。

認知症の母は自分では手続きできませんし、家族ではわたししか手続きする人はいません。こうした給付金は年金暮らしの母にとっては貴重です。住民税が非課税になるほど収入が少ないので、10万円は申請マストです。

給付金の申請はだいたいお知らせが来るので漏れなく申請してきたと思うのですが、テレビのCMを見ても、母の申請をした記憶がありません。CMのQRコードを読みこんで、早速給付金について調べてみました。

給付金を申請していなかった理由

どうやら今年ではなく、去年から同じような制度があったようです。対象者には郵便でお知らせが来るらしいのですが、わたしは全く見た記憶がありません。

可能性としては、母が郵便物を捨ててしまったか、どこかに片づけてしまってわたしがお知らせを見逃した可能性があります。

コールセンターに電話してみたところ、令和4年版ではなくなぜか令和3年版で申請してくれとのこと。さらに代理人申請なので、わたしの身分証明書も必要になりました。

令和3年版の申請書を盛岡市のサイトで検索しても探せず、また電話。そんなとこにリンクある? という場所にありました。

84円の切手では足りないほど書類があって、厚い封筒を投函してきました。次回の遠距離介護のときには申請期限が終了するので、一通り作業を終わらせてから帰京しました。

お知らせが届かなかったのは母が対象でないから? と思いつつも、とにかく却下されてもいいから、ダメ元で申請してみました。そしたら1か月くらい経って申請が通ってました、やった!

母と相談しながらこの10万円を使いますが、遠距離介護中もいろいろあります。帰省後は想定してない箇所の介護の出費が増えそうです。

音声配信voicyの最新回は、悪口の対象になった相手をなぜか信頼する理由です↓

今日もしれっと、しれっと。


【2024年講演会予定】
11/4(月祝)岩手県紫波町 → 講演の詳細はこちら

にほんブログ村 介護ブログへ


【わたしの書いた最新刊】
東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

3件のコメント

給付金の申請が間に合って良かったですね。
 
私の場合は、母の郵便物が私の家に転送されるようにしてあったので、見逃しの心配は無かったです。

ご参考まで。

ニッキのママさま

離れて暮らす認知症の親を在宅介護をしているおうちで、転送サービスを利用している家は結構ありますしネット記事でも進めている方もいます。
ただ郵便局に問い合わせると、NGと言われますね。あとは入院中の親族の代わりに転送するのも、下記のようにNGです。
成年後見制度の視点からも、本人の財産を守る考えがあるんでしょうね。転送を使ったほうが介護では現実的なんですけどね。今後は厳格化の流れになるのか、現実的な方向に進むのか?

https://www.post.japanpost.jp/question/106.html
https://kaikeizine.jp/article/3391/

オフィシャルにはそうなのですね。知らなかったので、しれっと、転送手続きを毎年繰り返しておりました。
母は昨年無くなったので、もうその必要もなくなったのですが、役所からの書類や、健康保険証を確実に入手出来て助かってました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて12年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか