かかりたくない医者の6条件とは?(認知症編)

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介護家族の皆さんと、講演会や認知症カフェなどでよく話題になるのが「認知症のいい医師はどこにいる?」という問いです。

かかりつけ医以外とは話す機会がなかったのですが、お仕事で医師と話す機会が増えたので、直接この問いを聞いちゃってます。

認知症の医師の話ではありませんが、外科医の中山祐次郎先生が考える「かかりたくない」医者は、次のような人です。

・話を聞かない医者、話を遮る医者
・白衣がヨレヨレな医者
・看護師や若手医師に異常に高圧的な医者
・「わからない」といえない医者

引用元: https://news.yahoo.co.jp/byline/nakayamayujiro/20181019-00100130/

この4条件は、認知症の医師にも当てはまると思います。白衣がヨレヨレだけピンとこなかったのですが、確かに多忙を言い訳にそんな恰好をしていたら、家族は不安になります。

わたしが条件を加えるとしたら

この4条件に、わたしが思う2条件を加えます。

わたしは「ムダに抗認知症薬を処方する」医師にはかかりたくない、これが第一条件です。

下記記事どおり、平川亘先生の本と処方されているお薬の量を比較し、副作用も見極めてどんどんお薬が増量するなら、しれっと次の病院を探します。

明日から役立つ認知症のかんたん診断と治療

次の条件は、先日の認知症治療研究会 in 大阪のトークセッションの最後の話です。

わたしはセッションでご一緒した長尾和宏先生に「いい医者はどこにいるんでしょう?」と質問しました。

そしたら長尾先生はずばり「人柄」と言われました。今度は長尾先生から「工藤さんはどうやって探すの?」と逆質問されたので、わたしは「認知症カフェや介護仲間から、その地域の口コミを探る」と言いました。

認知症カフェの家族同士の意見交換は、本当にストレートです。口コミサイトやSNSでの評判ではない、生の声が一番参考になります。誰にもコントロールできない口コミは極端なこともありますが、的を射た発言も多くて・・・。

認知症の医師とのつきあいは、内科や外科と違って長くなるので、おそらく家族は人柄や今まであったことを総合して、ストレートな意見を言っているものと思っています。そして悪評千里を走る(悪い噂は一気に広まる)と言います。

まとめると、話を聞かず、ヨレヨレの白衣を着て、スタッフに高圧的で、「分からない」と言えない、薬をどんどん増やす、人柄のよくない医師は、かかりたくありません。

どれも1回の診断では分からないものばかりですが、人間いろいろな会った時に必ず何かフィーリングを感じとるはず。その直感って、長い人生経験で鍛えられるので「なんかあわないかも」と思えば、それ当たっていたりします。

11月17日に横浜市瀬谷区で認知症専門医である川口先生と話す機会があるので、医師がかかりたくない医師について質問する予定です。

今日もしれっと、しれっと。


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東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

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工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか