お泊りデイサービス見学レポート|重度の認知症の母の必須条件とは?

昨年5月、10年半お世話になったデイサービスが急きょ閉鎖となり、新しいデイサービスを探すことになりました。

このとき痛感したのは、家族が自分の目で見学に行き、雰囲気を確かめてから決めるべきということです。

デイサービスは施設によって、雰囲気が全く違います。しかも不思議なことに、入った瞬間に「ここだ!」「絶対違う!」っていう判断ができてしまいます。

お泊りデイサービスを利用するための絶対条件

今回見学を始めた理由は、利用していたお泊りデイから外されたことです。月2回程度の利用、稼働率は高いほうがいいので、優先度が下がるのはやむを得ないと思っています。お泊りデイを利用するための絶対条件がひとつあります。それが、

ベッドではなく、布団で寝られること

母は中途覚醒が多く、布団からよく出ます。重度の認知症のため、ベッドだと転落する可能性大です。実際、祖母も重度の認知症があり、入院中にベッドの柵を乗り越えて転落、大腿骨を骨折しました。

ベッドの高さを最も低くしていたにも関わらずです。結局あの骨折をきっかけに、ベッドで寝る時間が長くなって衰弱し亡くなりました。

だから布団が絶対条件なのです。

お泊りデイを見学した現実

これまで見学したお泊りデイでは「ベッドで寝て欲しい」、「ベッドは動かせない」と言われ、なかなか条件に叶うところがありません。さらに盛岡市内は、そもそもお泊りデイの空きがないとケアマネさんから言われています。

そんな状況なので、AIに聞いてみるとお泊りデイの候補を挙げてくれました。ダメ元で電話してみると、空きがあるとのこと。布団も対応できるということで、早速見学に行きました。

デイに入った瞬間の印象は、「なんか違う」。感覚的なものなので、自分でもそう思った理由はわかりません。

車椅子の利用者さんがたくさんいて、大きなテレビの映像に従って、体操のようなことをやってました。布団を敷く場所を見せていただいたのですが、和室は小上がりになっていて転落の可能性がありました。

またお泊りデイのルールとして、1日目デイサービス→お泊りデイ、2日目デイサービスの利用が必須。今は2日目の朝に自宅に帰ってくるお泊りデイだったので、結局断念。

母がお泊りデイを利用する日、わたしは東京でお酒を飲んでいます。カメラによる見守りから解放され、週1日のご褒美でしたが、次のお泊りデイが決まるまではご褒美はなしです。

介護保険のショートステイという選択肢や他のお泊りデイも引き続き探します。

今日もしれっと、しれっと。

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工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(82歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて14年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【著書】
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