ベテランケアマネが書いた本『介護未満の離れて暮らすひとり親とのつきあい方』の感想

ベテラン・ケアマネジャーに聞く 介護未満の離れて暮らすひとり親とのつきあい方

2026年5月24日発売の新刊、ベテラン・ケアマネジャーに聞く『介護未満の離れて暮らすひとり親とのつきあい方』(本の泉社)を購入し、読みました。介護未満の部分を除いて考えれば、まさにわたし向けの本です。

著者は、ベテラン・ケアマネジャーの田中克典さん。今年1月にこちらの本を紹介したばかりです。

1分でわかる新人ケアマネのしごと術

高齢者の「おっくう」問題

本の中に繰り返し出てくる高齢者の「おっくう」問題。わたしが特に印象に残った箇所を、ご紹介します。

個人差はありますが、高齢になると、意欲などをつかさどる脳の前頭葉の萎縮によって、やる気が低下しがちになります。高齢期は何事においても、この「おっくう」との闘いだと心得ましょう。

若いときにはわからない感覚で、わたしも少しずつですが「おっくう」さが出てきました。70代、80代になったら、かなり大変なことになりそうだと覚悟しています。

ゴミ出しがおっくう、化粧がおっくう、外出がおっくう、その結果体力低下。子は動かない親を心配して外に出るように促しますが、当の親は「大丈夫、心配ない」を繰り返す。介護未満であれば、親も元気で会話も成立するので親子ケンカが絶えません。

これから介護するであろう子も老いへの知識がないので、対処法がわからずただケンカを繰り返すのみ。そんなときこの本があれば、解決方法を1つ1つ提示してくれて助かります。

本の目次

  • 第1章 食事編
  • 第2章 排泄編
  • 第3章 清潔・生活編
  • 第4章 外出編
  • 第5章 運動・健康編
  • 第6章 認知症対策編
  • 第7章 トラブル対応編

介護未満を本テーマにするのは、本当に難しい

わたしは早い段階から親の介護について興味を持って欲しい、勉強して欲しいと思っています。しかし現実は、親の介護が始まってから準備を始めて、慌てて準備する人がほとんどです。

慌てていると判断を間違うし、介護のプロにおまかせしがちです。プロの判断が家族の考えとマッチしているならいいのですが、残念ながらそうでないケースもあります。たとえば認知症になったら、介護施設に入れるしかないみたいなケースです。

そんな思いもあって、わたしも介護未満向けに本を書きました。それが『老いた親の様子に「アレ」と思ったら』(PHP研究所)でした。

介護者向けの本のほうが売れるとわかっていましたが、1度はチャレンジしなければならない。しかし、自分の書いた介護者向けの本の数字は超えられませんでした。

ジェーン・スーさんの『介護未満の父に起きたこと』はバカ売れしましたが、この介護未満に関しては、著名人に任せるしかないのかなと実は思っていたところで、この本を読むことになるとは!親の介護に不安を感じている人々に、届いて欲しい!

離れて暮らすひとり親についてわかりやすく基本がしっかりおさえてある本なので、最初の1冊として読んでみてください。

今日もしれっと、しれっと。

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【最新刊】
「工藤さんが教える 遠距離介護73のヒント」(翔泳社)

遠距離介護歴13年以上で、2013年から遠距離介護ブログを運営してきたわたしが、これまでの情報を基に、遠距離介護の定番となる本を目指して書きました!遠距離介護が始まるかもしれないと不安に感じている人や現在遠距離介護中の方に向けた実用書です。

 



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もし離れて暮らす親が認知症になったら、どうやって見守り、どうやって介護しますか? またどれくらいお金がかかるかわかりますか? 離れて暮らす親と認知症を組み合わせた介護の本は、ほとんどありません。Amazonレビュー130件以上もついたロングセラーの実用書です。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(82歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて14年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【著書】
工藤さんが教える 遠距離介護73のヒント(翔泳社)、老いた親の様子に「アレ?」と思ったら(PHP研究所)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか

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