11年以上続けた訪問リハビリかデイサービスの利用かで悩んでいる

2013年3月からこのブログはスタートしていて、自分の本に書いてあること以外の話はだいたい記録しています。訪問リハビリを開始したのは、2014年2月。その時のブログ記事がこちらです。

すでに11年以上、訪問リハビリを利用してきましたが、最近デイサービスに変えたほうがいいのでは? と思う事件が多発しております。

訪問リハビリは大切だと思って介護をしてきた

わたしの中で訪問リハビリの優先順位は高くて、他のサービスは何度も見直しをしてきましたが、訪問リハビリだけは曜日や時間をずっと固定してきました。

優先順位が高くなった理由は、亡くなった祖母です。子宮頸がんだった祖母は病院のベッドから転落し、大腿骨を骨折。その後リハビリを開始するも、重度の認知症のためリハビリが理解できずに、そのまま寝たきりに。8か月後、亡くなってしまいました。

わたしが認知症をそこまで理解していなかったことに加え、院内でのリハビリが十分な量でなかったことは、あとあと分かりました。そんな後悔もあって、リハビリの大切さの優先順位が上がったわけです。

それで手足が不自由で、難病を抱える母にはしっかりリハビリをやってもらおうと思い、11年以上も理学療法士さんや作業療法士さんのお世話になってきました。今もその思いは変わっていないので当然継続しか考えていないのですが、認知症も重度まで進行。

ひとりで家にいるといろいろ問題が起きるので、訪問リハビリよりもデイサービスを利用したほうがいいのでは? と思うようになりました。

誰かの見守りがないとトイレが厳しい

ほぼ毎日デイサービスを利用していますが、訪問リハビリの日だけは1日家にいます。わたしもその日は母の見守りをしないといけないので、外出しませんし仕事も入れません。

母が家にいる日の1番の問題は、便です。尿はまだ問題ないのですが、便が出るとうまく処理できないのです。リハパンが少しでも汚れれば脱いでしまうし、脱いだあとはそのままズボンを履いてしまい、便がズボンに付着します。

お尻を拭く体勢が厳しいのか、拭き取りが甘いことに加え、たまにですが手に便がついてそれが家の中に拡散してしまうのです。訪問介護など何度かチャンスはあるので、その都度対応してもらっていますが、1日の最後に来る訪問リハビリにも影響があります。

家族としてリハパン交換は、作業療法士さんの仕事の範疇ではないと認識しています。とはいえ、リハビリを始める前に利用者が便を漏らしていたら、それは対応せざるを得ない部分もあります。

そうならないために、訪問リハビリの前に訪問介護を利用するなどの工夫をしてきましたが、それでも何度も便失禁する日もあって、限界もあります。今のところ、案としては3つ。

  1. 作業療法士さんと話し合って、緊急時のみ対応してもらう
  2. 緊急時でも対応できる自費の訪問介護を利用して、対処する
  3. 訪問リハビリはわたしが帰省したときだけ利用し、他の日はデイサービスを使う

今週作業療法士さんの考えを聞いて、ケアマネさんにも相談して、もし変わるとしたら来月か再来月くらいからスタートしようかと思います。わたしとしては①が理想ですが、さてどうなるか?

今日もしれっと、しれっと。


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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(82歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【著書】
老いた親の様子に「アレ?」と思ったら(PHP研究所)、親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか

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